音無×奏+野田×ゆり
▼ED後捏造、+日向×ユイverの続き
「……次の患者さんを、入れてもいい?」
「あぁ、よろしく」
「……お久しぶり、音無くん?」
「っゆり!!?」
「ふふ。その反応じゃ、貴方も覚えているみたいね」
(椅子に腰掛けるゆり)
「探し出すのに、ほんっと苦労したわ……。まさかお医者さんになってたなんてね。……なかなか様になってるわよ、その白衣」
「はは……さんきゅ。それにしても驚いたな。ゆりがこの時代に生まれていたこともそうだし……記憶まであることにもさ」
「まぁね。私だってビックリよ。他に出会った戦線メンバーの皆には、誰一人として記憶は残ってなかったし……でも、音無くん。貴方なら、もしかしたらって、……ずっとそう思ってた」
「ゆり……。さんきゅ。……ところで、他の戦線メンバーに会ったってのは?」
「あぁ、それね。……知っての通り、ガルデモは今や超人気ロックバンドとしてテレビで見ない日はないし、藤巻くんとはたまたま同じ高校だったの。それから竹山くんは高校の模擬テスト上位にその名前が乗っていたから、もしかしたらって調べてみたら、本当に本人だったわ。あとは……野田くんね」
「アイツか……」
「えぇ。町でね、突然ナンパされたの」
(ギクッ)
「な、ナンパ……!?」
「えぇ。でも、ナンパというよりはプロポーズね。大衆のど真ん中で、"貴女とは初めて会った気がしない。どうか結婚してくれ!"って、大声で言われたの。思わず笑っちゃったわ」
「……アイツならやりかねない……って、実際やったんだったな」
「えぇ。……でもね、私は嬉しかったわ。皆がみんな記憶が無くなって、新しい人間として生活してる中で、野田くんだけは、私を魂で覚えていてくれたんだもの……」
(音無カルテを見る)
「……それで、野田ゆりになったのか。……おめでと」
「ありがとう。……ところで音無くん。さっきそこでナース姿の奏ちゃんに会ったんだけど……これは一体、どういうことかしら?」
(ニヤリ)
「はぁ……お手柔らかにお願いします……」