AB、2話あたりまでこんな内容だと思ってた
▼AB、2話あたりぐらいまでは、こんな話だと思ってた
※酷い妄想です。
「……奏、」
「……そう。私は、プログラミングなの」
「!」
「天才と呼ばれる科学者が作った、魂転送装置。その名も、……箱庭」
「たま、し、いを、操る……だと?そんな、そんなもの、現代の科学で作れるわけが……っ!」
「……父は、作れた。それが現実よ。……あの人は、突然逝ってしまった妻と子の生を、どうにかして、繋ぎ止めたかったのでしょうね。ここに全ての魂を掻き集めて、それから、探すつもりだったの。自分も死んで。この世界で、……また、出会うために」
「……そんな、」
「私の役目は、彼がこの世界にやってくるその日まで、二人の魂を探しておく役目。そして、余計な魂をこの世界から追い出す役目。それだけの存在。……その、はずだった」
「……だった?」
「そう。なのに、とてもおかしなことに、この世界に抗い始める勢力と対峙し、私にはいつしか……感情が生まれてしまった」
「……、」
「外を知って、たくさんの魂を見送る内に、私もこの箱庭から出てみたいと、そう願ってしまうようになったの」
「……そんな…っ」
「悲しかったわ、とても。二人はもう、ずっと来なかったし、あの人も、……同じ。いつまでも変わらない、果てのないこの世界で、私の存在意義は、無いに等しかったわ。だからせめて、ここに来てしまった人を成仏させようとしたのだけれど……そうしている内に知ってしまったの。私は、一生ここから出ることは出来ない。成仏も出来ない。何より、私のここには……鼓動がない」
「っ!」
「所詮機械なの、私は。魂は、心に宿るものであって、心臓に宿るものなの。その器がない私は……一生、ここで、果てのない、途方もない時間を生きていくしかない。それは、とても――」
「…………奏っ!!!」
(ぎゅ)
「……ゆずる?」
「お前は、本当に……!辛かったろ、悲しかったろ。それからとても、苦しかったろ……!」
(コクリ)
「……奏、」
「……?」
「いいよ、行ってこい」
「?どこへ?」
「違う世界だ。こんな、馬鹿が作ったちっぽけな世界じゃなくて、もっともっとデッカい、カミサマの作った世界に、だ!」
「……私には、ムリだと言ったわ」
「無理じゃない!……俺の、」
「?」
「俺の心臓を、お前にやるから」
「!……そんなことは」
「勿論、ただでやるのはゴメンだ!」
「?」
「人生謳歌してこい。目一杯生きてこい。そんでもって、笑いながら死んでさ……そしたらもう一度、ここに、戻ってきてくれ」
「!」
「それまでここは俺が守る。俺が、管理する。絶対に二人を見つけ出す。だから……行ってこい」
「……出来ない。そんなことは……。ここは私が守らなくちゃいけない。私が、二人を――」
(ぎゅ)
「……奏。怯えるな。振り向くな。それから囚われるな。約束なんか糞くらえだ。本当に二人とまた会いたいんだったらな、こんな難解なもの作ったりしないで、目一杯生きればよかったんだ。そしたらきっと、カミサマは見ていてくれたはずなんだ。だから奏、」
「もう、自由になれ」
「……ゆずる」
「うん。頑張れ。新しい世界は、怖いかもしれない。足が竦んで、動けなくなってしまうかもしれない。……だけどさ。お前は一人じゃないから。いつだってここに……」
(奏の心臓を指さす)
「俺が、いるから」
「……ゆずる」
(ぎゅ)
「……ありがとう」
「……うん。いってらっしゃい」
(壁にもたれかかるゆり)
「…………音無くん。……あれで、本当によかったの?どうして貴方は、」
「ゆり」
「!」
「俺は後悔してないよ、全然。むしろ、清々しいぐらいだからさ。それよりゆり、お前は……皆のように成仏、しないのか?」
「……そうね……?音無くんだけじゃ、とてもじゃないけど、天使の代わりは務まらないじゃない?だから……私も、この世界に一緒に居てあげることにしたの。喜びなさい?」
「……!はは、ありがとな。ゆり」
「……(微笑み)どう致しまして」
っていう、超ぶっ飛び&ご都合主義みたいのを想像してた
クラナドの仮想世界が頭にあったから、正直、あんなカンジのかと思ってたんだよね
まさかクラナドはクラナドでも、アニメクラナドの、風子の初授業を彷彿とさせるシーンが使われるとは思いませんでしたw
ちなみにこれ、ほぼOPから考えた妄想です
・目覚めては繰り返す眠い朝は→終わりのない永遠ともいえる役目を持つ暗示
・そんな日常に、吹き抜ける風→箱庭にきた音無、奏が踏み出した新しい世界、の二つが重なるカンジ
・聞こえた気がした感じた気がしたんだ。震え出す、今この胸で→音無の心臓out→奏の心臓in
・手を振った、見送った、よかったねと→過去の奏と、奏を見送った音無が重なるカンジ
あとはスカイハイ的なverも妄想してた
来る人間、来る人間の魂の浄化をする役目に疲れてきた天使→カミサマがそれを見て、『新しい風』、つまりは後継者の音無を創造してやる
奏、音無が生まれ落ちた瞬間にそれを悟る
嬉しいけど複雑、みたいな感情
音無が完全に使者として目覚めるまで観察を命じられる
私だけ転送していいのかの葛藤→でもまぁなんやかんや転送
この箱庭の世界で、天使と音無の鼓動だけがない、みたいな妄想してた
なんにせよ、AB、いい最終回でした´`*