サーシャ→とも

 


▼とも→サーシャ<<デレサーシャ







「……く、どうして俺が、こんな……!」


「おぉーっほほほほほ!黙らっしゃい!今日はこのわたくしが、貴方の服を直々に見立ててあげましてよぉ!……感謝なさい?」


「黙れ!何が見立てだ!そもそも、これは全部、女物の服だろうっ!」


「……あら?あらあらあらあら?そんなお口を利いていーんですのぉ?誰かさんに誕生日プレゼントをあげるために、このわたくしに!アルバイトを!貴方から!頼みこんできたんじゃありませんのぉ?オーッホッホッホッホ!」


「くっ……!だからってこれは何だ!俺はもっとこう、警備とかそういったアルバイトを、」


「なーに言ってますの? この国は13歳では働けませんのよ。そこをこのわたくしが、考えに考え抜いて、こうやって救済してあげたんではないですの。ただ突っ立ってればいいだけではなく、最強最上最高級の! この素ん晴らしいお洋服たちもタダで貰えますのよ!? 全く。感謝しなさい!」


「……」


「ほら、笑顔えがお、笑顔ですわ〜!」


「……に、にこ……(引きつり)」


「ブワッフォォォォォ!!!!!!!! か、可愛すぎますわぁああぁぁあああ!!!!!!!! 天使! 天使が二人!!!!! 次! 次はこれを!!!!」


「…………ふふ、難儀だな」


「……黙れ、赤銅のクェイサー」









◆後日




「……どうしたの? サーシャくん。いきなりお話って……?」


「……ん」


(ずいっ)


「えぇ?」


「……いらなかったら、捨てろ」


「えー…? あ、あぁ!そっかぁ、もしかしてこれ、誕生日プレゼント……?」


「べ、別にいらなかったら――」


「うわぁ、嬉しい……!ありがとう!サーシャくん!」


(抱きっ)


「!」


「中、見てもいい?」


「……ともにやったものだ」


「うふふ、ありがとう!……うわぁ、綺麗なペンダント……! サーシャくん、これ本当に素敵だよ……!ありがとう!」


「……あぁ」


「あ、ほらほら。見て、似合うかなぁ? 綺麗な赤色……サーシャくんのイヤリングと、お揃いだね?」


「な……!」


「もう絶対外さない〜! ふふ。サーシャくん、だーいすき!」







(…………俺、も)





 

 
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