あくと×ころね
▼あくと×ころね/いちばんうしろの大魔王<<パンツネタ
「貴方は本当に、パンツを見るのが好きなんですね」
「え、あ、いやぁ……」
(機能を停止させるために尻尾を引っ張ってた、なんて、言える訳ない……)
「ところで」
「うん?」
「貴方からお米の匂いがします」
「こ、米の匂い!? そんなことまでわかるのか?」
「容易いことです。お相手はけーちゃんですか」
「い、いつの間にあだ名で呼ぶ程の仲に……?」
「今この瞬間から。ただし二度はないですが」
「からかってる?」
「やや」
「…………」
「話が逸れましたが、先程の質問に答えて下さい」
「え? ……あぁ、あれか。うん、バッタリ出くわして、ちょっと頂いた」
「なるほど。ただ、先程の貴方から米の匂いはしませんでした。それが突然、次の瞬間から米の匂いを漂わせ始めた。この事から推測される結論はただ一つ……また、私の機能を停止させましたね」
「う」
「何をしていたのですか、彼女と。逢引ですか」
「……そうだと言ったら?」
「……………………明日から、ブルマを穿きます」
「……ゴメン。さっきのは嘘。だから……そんな顔を、しないで欲しい」
「!」
「けーなとは、本当にたまたま会っただけなんだ。君の機能を止めた本当の目的は――」
「……ストップ」
「?」
「唇から、血が出ています」
「え、あ、うわ。本当だ」
「……事情は、大体わかりました。ただ、それは決して口にしないで下さい。報告をしなければならなくなります」
「それって……」
「黙って」
「!」
「消毒です」
「…………からかってる?」
(…………いいえ)