心愛と信愛 | ナノ

巻ちゃんに相談するか…


由香に振り向いてもらう方法はないものか…。
「そうだな…。」
俺は良き戦友の巻ちゃんに電話をかける。
「巻ちゃーん、久しぶりだな」
電話の向こう側で巻きちゃんはけだるそうに話す。
「んぁ…どうしたショ」
「実はだなー俺の心を射止めた子がいるんだよー」
「なぁっ!?嘘だろ…。」
「はははっ!嘘じゃあないんだな〜それが〜」
「で?自称イケメンの手応えは…?」
俺はガクッと肩を落とした。
「それがな、ガードが固くてなー全然駄目だ…。てっ自称てっなんだ!自称てっ!」
「クハッ、それならいっその事強行手段てのはどうだ?」
「きょっ…強行手段!?」
「そうショ!後ろから抱き締めてやればいいショ。」
「なっ!?だ…抱き締めるのか…!?俺に、そんなこと出来るのか!?」
「お前ならできるショ。後は自慢の美形でいちころっショ。」
俺は身体から自信が沸々と沸いてくる。
「当たり前だよ、巻ちゃん!この俺に落とせない女などいないのだよ!!」
「そうだ、そのいきショ。」
「今すぐ行ってくる!ありがとな、巻ちゃん!」
「頑張るショ。」
そうして、電話を切った。

流石は俺の認める巻ちゃんだ!
俺は急いで由香の元へ向かった…。

茶室に由香はいた。
でも、彼女は電話中だった。
直ぐにでも実行したい…!
だが!東堂尽八よ、ここは押さえるのだ…!

由香の様子を影で見ていると
彼女は微笑んで電話の相手と楽しそうに話していた。
由香と電話で話せるなんて羨ましいな〜。

「あの…また今度会えますか?」
彼女から驚きの言葉が聞こえた。

まさか…由香には男が居るのか!?


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -