心愛と信愛 | ナノ

俺の悩み。


俺は東堂尽八。
箱根の旅館の跡取り息子だ。
高校を卒業して、家の仕事をしている。

そんな俺に最近、気になる子が出来たのだ!

俺は旅館…俺の家の廊下を歩いていると
「おはようございます。」
着物を来た女の人が俺に挨拶する。
「おはよう…てっ由香ではないか!」

そう、俺が好きなのは
目の前の女、花佐部由香なのだ!
由香は俺の旅館で働いている子だ。
歳は俺と同じだそうだ。

「あの…私に何か用ですか?」
彼女は俺を見つめる。
「あー!今日も可愛いなー!由香はー!」
「フフっ、有り難うございます。東堂さん」
今のは、ちょっとした告白なのだが…
軽くかわされてしまった…。
ガードが固いな〜由香は!
折角俺という男前が居るのにビクともしないとは…。

「じゃあ、私は仕事がありますので」
「おう!頑張れよ、由香ー!」
すると、彼女は振り返り
「東堂さんも頑張って下さいね。」
「おう!」
そうして、彼女は仕事へ戻って行った。

彼女は真面目で清楚でとても可愛らしい。
そんな所に俺は惚れてしまったらしい…。



「うむ…。」
どうにかして、彼女は振り向いてはくれないのだろうか…。




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