籠の中
どうして…。
由香…。
君は振り向いてくれないんだ。
俺を見てくれないんだ。
俺を愛してくれないんだ。
俺じゃなくて
あいつを選んだんだ。
こんなにも俺は君を愛しているのに…!
閉じ込めてしまえばいいのか?
そうだ閉じ込めてしまおう!
俺という鎖に繋げばいいんだ!
「ここは…?」
由香は目を覚ました。
暗い部屋に私は居た。
「どうして…?…あ…。」
手には鎖が…ベットの柱と繋がれていた。
由香は記憶を辿った。
そうだ、私…彼にスタンガンで気絶させられて…。
「これからは俺と一緒だ。」
てっ言って…。
どうして、彼はこんなことを…。
「怖いよ…。助けて…真護。」
「そいつの名前は呼ぶな」
扉の方から声が聞こえた。
見てみると赤色の髪の垂れ目の男がいた。
そう、彼が…
新開隼人が…。