心愛と信愛 | ナノ

合宿三日目A


「し…真護!!」
私は湯船に身体を深く沈める。
幸いにも、今日は気温が低いため湯気が多く出ており、お互いの姿はうっすらとしか見えない。
「葵どうした?そんなに驚いて…。」
真護はこちらに近付こうとする。

まずい…!!
「あー!俺はもうのぼせたから先上がるよ!」
何とかしないと…!
しかし、脱衣場のある扉は湯気が晴れていた…。
強行突破か…タオルで前を隠せば…。
ダメだ…真護に後ろ姿を見を見られるのは…。
私の持っているのはバスタオルではなく、フェイスタオルだった…。
「いや!やっぱもう少し浸かりたいよ〜」
「そうか…。」
真護もまだ浸かるようだ。

「どうだ、合宿の方は…?」
「あ、ああ。しんどいけど楽しいよ!」
私は、必死に打開策を考える…。

強行突破か…。
真護が、上がるのを待つのか…。
迅が来るのを待つか…。

「どうした、考えごとか?」
「えっ…いやっ、大丈夫だよ!」
「そうか…」

ブォォォォォォー
「…!!!」
風呂場の換気扇が回り始めた…。
すると、どんどん湯気か消えていく…。
このままでは…。

もう強行突破しかないか…!
私は恥ずかしさを抑えて急いで脱衣場へむかう。

ピシャッ、
どうやら無事に脱衣場へ行けたみたいだ…。



その時…!

ガラリー
「なあ、葵…。なっ…!?」


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