良いこと考えた…。(新開視点)
「あーあ…。このままだと負けるな…。」
自転車を漕ぎながらため息をついた…。
折角、由香の自転車のチェーンを鋸で傷つけておいたのに…。
俺から逃げないようにしといたのにな…。
まさか、偶然にも寿一が通りすぎるとは…。
予想外だったよ…。
どうするかな…。
このまま負ければ…
由香は俺から離れてしまう…。
俺のモノじゃ無くてアイツのモノになる…。
折角手に入れたのにな…。
もっと、由香の身体に俺を付けておけばよかった…。
「さて…どうする…。」
パワーバーを口にする。
そんな俺の視界に一人の男が入った。
「そうだ…。良いこと考えた…。」
俺は笑みが自然に溢れた…。