心愛と信愛 | ナノ

合宿一日目A


フラフラになりながら、部屋に戻る。
「おぅ!葵やっと戻ってきたか!」
迅が私を出迎える。

3人とも私より早く走り終えていた。
「疲れたー!足が悲鳴をあげてるよ…。」
「大変だったな、葵。」
「真護は、しんどく無いのか…?」
真護は私と同じ距離を走っているが
40分位のタイム差がある。
「ああ、中学の頃に、これ位なら走っていたからな。」
真護は部屋を出ようとする。
「ん?真護、どこ行くんだ?」
私は真護を呼び止めた。

「今から風呂にな、どうだ?葵 も一緒に入るか?」
「!!!」「!!!」「!!!」
真護以外の全員が驚く。
迅は食べていたパンを口からこぼし、
巻島は飲んでいた水を喉につまらせて咳き込む。
私は身体が硬直した。
「…?どうした、そんなに驚いて…。何かあったのか…?」
真護だけは理解していない…。

「それは…セクハラショ。」
「セクハラ…?」
真護は首を傾げる。
「ああー!金城!葵は休みたいらしいから、俺と一緒に入ろーぜ!! 」
迅が真護の肩を組み部屋へ出てく。

バタン…。
部屋の扉が閉まった。
「危なかったショ…。」
巻島が私の方をみる。
「セクハラなんて言うなよ…。」
「いやー…口が滑ったショ…」
巻島は苦笑いする。
「危うくバレるだろ。」
「それより…今ので女てっ認めたショ?葵ちゃん。 」
あ…!!!
やってしまった!
「あー…。そ、そうだよ…俺は女だよ…。」
「思ってもなかったショ!」
「嘘つけ!」
巻島はニヤリと笑い
「布団…金城の隣にする?」
「…!」
私の頬が赤くなる。
それを見て喜ぶ巻島。
「なら、俺の隣は?」
「断る!」

結局、真護、巻島、迅、私という順番になったのだった…。





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