心愛と信愛 | ナノ

恋なんて要らない。


「恋ですか…?」
恋か…。
病気じゃ無かったのか…。
良かった…。
ホッとした私に迅のお母さんは
「まさか、由香ちゃんが、あの眼鏡の子に恋してたなんてね〜♪」
私は金城に恋しているか…。
信じられない…。
「俺は葵ですよ、お母さん」
「なーに言ってるの〜恋する乙女の由香ちゃん♪」
私は恥ずかしくなりうつむいた…。
「まぁ♪照れちゃって可愛いわ〜」
迅のお母さんは楽しそうだった…。
「でも…俺は男だ。恋なんて…要らない。」
それに
真護とは友達でいたい。


迅のお母さんは辛そうな顔をした。
「何が貴方をそこまで男として生かすの…?」
私はうつむいて…
「そういう、家柄なんですよ。」
私が物心ついたときには男として生きていたのだから…。
迅のお母さんはただ一言「そう…。」と言った。

「今日はありがとうございました。」
「気にしないで、あ、それはあげるわ♪」
服を着替えた私は迅のお母さんから今日の女装していた服と靴を貰い迅の家を後にした…。





悲しそうな顔をする迅のお母さんの後ろから
「なぁ…かーちゃん、アイツ女だったのか…?」
迅が驚いた顔をして出てきた。
「なーに言ってんの!あの子は立派な男の子よ♪」




迅は拳を強く握りしめて…
「俺は…今の全部聞いてたぞ…。
アイツは女なのに男として生きてるてっ…!」









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