心愛と信愛 | ナノ

恋は突然に…


「ん…ここは…?」
瞳を開ければ見たことのある天井が見える。
どうやら迅の家のようだった。
「由香…!大丈夫か!?」
金城が私の視界に入る。
凄く心配そうな顔をしていた。
「俺は…一体…映画は?」
「お前、あの後倒れたんだ。映画なんて観れるわけないだろ」
そうだったんだ…。
私、なんてことを…。

ガラッー
奥から迅が出てきた…。
「おっ、目ぇ覚めたか、ほら飲むか?」
迅はコップに入った水を私に渡す。
「ありがとう、迅。」
私は水を飲んだ
「ごめんな…。金城…。映画観に行けなくて…。」
「また今度があるさ、由香」
ほんとに金城はいいやつだ…。
「なら、今度は一緒に観に行ってくれないか?金城!」
金城は微笑み私の頭を撫でる
「ああ、勿論だ由香。」
「もう由香じゃない葵だよ。」
金城は少し顔を赤く染めて
「そうだったな…葵。」
「ははっ、そうだよ真護」


私達の仲は深まった…。
にしても…
あの胸の苦しみはなんだったんだろう…?


金城が帰った後
「葵ちゃん、今日はごめんなさいねぇ」
迅のお母さんと二人で話していた。
「いえ 、俺が悪いんです…。急に倒れたりしたから…。」
「まさか、葵ちゃんが人混み駄目だったなんて…」
「それは、違います!」
迅のお母さんは驚いた顔をしていた。

私はあの事を相談した…。
胸の違和感を…苦しみを…。

迅のお母さんはフフッと笑った。
「それはね…恋よ♪」






「恋…?」
私には無縁の言葉だと思っていた…。



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