心愛と信愛 | ナノ

なんで知ってるの?


私は新開くんから貰ったブレスレット見つめた…。
明日着けて行くてっ言っちゃったよ…。
「私ね…。真護と付き合えて嬉しいよ…。
はやく会いたいよ…。真護…。」
窓から見える月は満ちていた。

朝になり
ブレスレットをつけた私の元に一人の男がやって来た。
「おはよう、由香 。」
「お、おはよう…。新開くん」
彼はニコリと笑ってはいたが、瞳は笑ってはいなかった…。
怖い…。
彼は口を開いた。
でも、彼の口から出た言葉は
ブレスレットの事でなく
昨日の告白の事でもなく

「アイツとは最近どう?」
「えっ…?」
予想外な事を言われた…。
「新開くん、アイツてっ?」
「真護だっけ…?アイツとは、まだ会ってるの?」
「えっ…うん、別に断っただけで嫌いになった訳じゃないから」
本当は付き合っているけど、そんなことは言えない。
「へぇ…そうなんだ。」
相変わらず笑顔な彼の瞳は笑っていない。
「どうしたの?そんなこと聞いて…。」
「俺のこと、どう思ってる?」
なんで、そんなこと聞くの…?
怖い…。
「新開くんは優しいし、笑顔が素敵だと思うよ…。」
「俺さ、由香てっ下の名前で呼んでるけど、
由香は俺のこと隼人てっ呼ばないよな…。」
彼は拳を強く握りしめ
「アイツのことは、真護てっ呼ぶのに…。」
だって…
真護は彼氏だからだよ。
新開くんは友達だから…。
「私は…」

ガッー
肩を掴まれる
「えっ…?新開くん…?」





「なぁ…どうして俺じゃ無くてアイツを選んだんだ…。」


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