大事な話
今日の部活が終わり、新開くんと一緒にカフェへ来ていた。
「なぁ、由香。」
「何?新開くん。」
新開くんは私を見つめて
「ごめん。俺…由香のことで必死になりすぎていたみたいだ…。 」
「えっ…。」
いきなりの謝罪に驚いた
「俺は…由香の彼氏でも無いのにな…。馬鹿な俺だよ…。」
ははは…。と掠れた笑い声をあげる新開くん。
私の彼氏は真護なんだ…。
新開くんじゃ、無いよ…。
新開くんは目の前のパンケーキを自分の口に運ぶ。
「そんなに…気にしなくて良いよ。」
私は必死にフォローする。
「新開くんは馬鹿なんかじゃ無いよ。」
自分でも何を言って良いのか分からない。
彼は嬉しそうな顔をする。
「なぁ、由香。大事な話してっのはな…。」
スッ…
私の手を取り
私の両手を彼の両手で包む
まじまじと、私を見つめる。
私に穴が開きそうなほどに…。
「俺は由香が好きなんだ…。
付き合ってくれないか…?」
「えっ…。」
彼に告白された…。
私には彼氏が…
真護がいるのに…。