比翼連理
あれから季節が流れ…。
桜の花が咲くころ。
由香ちゃんは俺の隣りに座り空を仰いだ。
「葦木場くん、あのね…。」
「え…由香ちゃん…それって…」
由香ちゃんは笑顔で頷く。
比翼連理。
二人は出会ったあの日から通じていたのだろう。
二人にはそっと肩を寄せた。
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