心愛と信愛 | ナノ

ルート2 瞳を開けない。


「どうしても…開けてくれないの?」
「ごめんなさい。」
「オレのお嫁さんにしたかったな…。」
「お願い、真護の場所を教えて。」
溜め息の音が聞こえる。
「分かったよ。王国に居るんだ。」
私の手を触る。
「いやっ…。」
「安心して、道案内するだけだから目開けちゃ駄目だよ。」
「ありがとう。」
「やっぱり、可愛い。」
彼の連れられるままに道を進む。

私は彼と別れて王国の前に居た。
「ここに真護が…。」
「やぁ♪また会えたね♪」
後ろからひょっこり現れた。
「真波くん!?」
「どうだった?この世界は?」
「もう帰りたい位だよ…。」
真波くんは顔をふせた。
「やっぱり…合わないんだね。」
「真波くん…?」
「俺はね、王様から君を連れてくるように言われたんだ。でも…初めて会ったときなんて…いうのかな。
好きになっちゃったんだ。も!もちろん、僕は無理矢理自分のモノにはしないよ!」
「……。」
「俺はね。君がこの世界に関心を持ってくれて、よければ、金城真護てっ人と一緒にいて欲しかった。」
「ごめんなさい。」
「いいんだ。由香が決めた事だからね♪」
彼は私に手を差し伸べる。
「王様の所に行くんだろ?」
「まなっ…!?」

彼の後ろから銃口を向けられていた。
彼は気づいていないのだった。
この距離だとどちらかしか助からない。



ルート1 真波くんを助けて撃たれる。
ルート2 真波くんを盾にする。
貴女はどっち?



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