心愛と信愛 | ナノ

略奪A


彼は私の声を無視して服を丁寧に脱がす。
「やめて…どうして…そんなこと…」
「だって…いつも兄さんばっかりさ…。」
彼は怖いの顔をしていた。
「兄さんは何時だって僕から大事なものを奪っていくんだ。
格好いい玩具も服もゲームも…
だから僕は一際頑張ったよ!
勉強だって自転車だって…!頑張ったよ!」
「悠斗くん…。」
「なのに…兄さんは何時も皆から慕われて…
僕の進む道には兄さんが居て、
何時だって僕より前を走ってる…。」
押さえ付ける手が強まる。
「痛っー!」
「僕は由香さんが好きだった…。
でも案の定、兄さんが奪っていったんだ!」
「もう…やめて…。」

彼は首筋に噛み付く。
「いぁ!」
「だから、僕決めたんです。」
今にも泣き出しそうな顔を見て楽しむ彼。
「兄さんの一番大切な物を奪おうてっね。」
「やぁ!やめて!隼人っ!助けて!」
「何言ってるんですか♪兄さんは今仕事中ですよ?」
「あぁ…。」
「さぁ…楽しみましょうよ♪由香さん♪」
彼は私を貪ってゆく…。
隅々まで深く熱く…。

そして下腹部に彼の手が入る。
「痛っー!」
「…!?由香さんてっ…処女だったんですか…?」
私は目を瞑り彼を見ないようにしていた。
だが、彼はそれが気に食わなかったのか
私の中に指を沈ませる。
「痛ぁあ!やめてぇ!」
「ハジテメなんですか?」
「いやぁ…。」
「もっと酷くしますよ?」
彼は指を奥へと沈めていく。
体に激痛が走る。
まだ隼人にも許していない身体が悲鳴を上げる。

「そう…なの…だから…もうやめて…」
「嫌です。それに…この狭い穴は僕の指を欲しがってヨダレを垂らしてますよ?」
「助けて…隼人!」
彼は指を引き抜き自身を宛がう。
「兄さん、由香さん頂きますね♪」
彼のが私の中を一気に貫いた。

体が裂けるんじゃないかという位の痛みが走る。
「痛い!痛いよぉ!やめて…!
ごめんなさい…もう許してぇ!」
彼は私が泣く姿を見て笑う。
「由香さん!僕、気持ちをいいです!
待ってて下さい、今由香さんも気持ち良くしますから」
「やぁ!痛い!あぁ…あ…!」
彼は容赦なしに激しく腰を打ち付ける。
初めは痛みに耐えるので一杯一杯な身体が
段々、麻痺するように痺れていく。

「あっ、やぁ!あぁ!…んぁ…や、…ダメぇ!」
「由香さん!気持ち良いですか?」
「そんなっ…ことっ…んぁあ!」
「最高です!由香さんと一つになれて、
愛し合えて!僕は幸せです!」
「やぁぁあ!らめぇ!あ、あぁ!いやぁぁぁ!!」
彼は腰を打ち付けるスピードを弱め
近くにある自分のケータイとり電話をかける。
「一体…何を…?」
彼は電話の主と話を始めた。

「もしもし、兄さん。」
「隼人!?」
驚く私を他所に話を進める。
「うん、今由香さんと一緒にケーキ食べてるんだ♪
勿論、兄さんの分もあるよ。
えっ…?代われって?仕方ないなぁ…。
兄さんは由香さん大好きですからね…。」
そうして私にケータイを手渡す。
言葉と共に…
「兄さん、このこと知ったらどうなるだろ?」
「えっ…。」
私はケータイを手に取り耳を当てる。
隼人にこんなことを知られたくない…。
隼人だけには…。

「は…隼人。」
「よぉ♪由香、ケーキ食べてるんだってな♪」
「うん、とっても美味し…!?」
彼はなんと腰を打ち付け始めたのだ。
「んっ…!」
「…?由香?」
「あ、ううん、な…何でも…ないの…大丈夫…ん…」
「ほんとか?」
「うん、ふぁ…だ…だいじょ…ぶ…んん」
「そうか。」
「うん、隼人…はぁ…愛してるよ…ぁ」
彼は限界だと踏み私からケータイを奪った。
「あ、兄さん仕事頑張って、じゃ♪」
と電源を切った。

そして私を見つめて笑みを浮かべる。
「愛してるなんて…よく言えましたね♪
今、僕とエッチしてるのにね♪」
「ふぁ…あぁぁん!あぁ、やっ、やらぁ…!」
「兄さん知らないんだろうな♪
今由香さんがどうなってるか♪」
「やぁ…ごめんなさい…もう…許してぇ…!」
「あ!そうだ♪」
なんと彼は腰を打ち付けるスピードを早めたのだ。
「ふぁぁぁん!あぁ、あっ…や、…らめぇぇ!」
「このまま僕の子供孕んじゃえば?」
「やぁ…!」
「僕と兄さん顔結構似てるから大丈夫だよ♪」
「やだぁ!いやぁぁ…!」
彼は奥に自身を押しやる。
そして…
「僕の子供産んでね♪由香さん大好きだよ♪」
「いやぁぁぁああ!」
私の中に温かいものが流れる。
悠斗くんから流れ出る温かいものが…。


「はぁ…気持ち良かった…。」
「もう…近寄らないで…。」
「嫌です。
だって一回じゃあ孕むか分からないじゃないですか♪」
私のお腹を優しく触る。
「だから、また来ますね♪
由香さんとの子供
早く産めるように僕も頑張りますから♪」
そう言って彼は家を出ていってしまった。


隼人から大事なものを奪って。



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