心愛と信愛 | ナノ

厳重な枷


あれから数週間。
部活の仕事も出来るようにになっていた。
今日も何時も通りに仕事をこなす。
でも1つだけ苦手な事がある。
洗濯物を取る事だ。
高いところに有るため
背伸びをして取らなければならない。
「くっ、届けぇ…。」
「由香、無理はよくないぞ。」
隣から現れた彼は軽々と洗濯物を手に取り私に渡した。

「あっ…ありがとう!」
「いいえ、どういたしまして」
顔を上げると隼人がいた。
「隼人…なんでここに?」
今は皆練習の為に走りに出ている。

「いや、ちょっと成績がね…。」
「あ、そっか…。」
「由香はあのテスト出来たのかい?」
「うん♪バッチリ80点位だったよ」
「凄いな、俺も嬉しいよ」
隼人とは今でも恋人である。
隼人は頭はいまいちだけど
運動神経もよくて優しくてまさに理想な人だ。

でも、1つだけ危険だと思う所がある。
「荒北くんが教えてくれたの」
「靖友が…?」
「あ……うん。」
荒北くんの話をすると怖い顔をする事。
「あいつとは関わるな。」
「えっでも…クラスメイトだし部活だって…」
「由香!」
「うん、分かったよ…。」
「御免な、おめさんが靖友に取られるのが不安でな」
「大丈夫だよ、隼人の事好きだから」
彼は笑顔を見せてくれた。
「ありがとうよ、由香。愛してる。」
「私もだよ」

隼人は最近私を束縛するようになった。




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