俺が助けるからさ(新開視点)
あいつは…金城真護。
俺の由香の好きな人…。
嗚呼、やめろ。
その男の名前を呼ぶな。
その男の声を聞くな。
その男に近づくな。
その男に触られるな。
その男を見るな。
やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。やめろ。
俺の…俺の大事な由香が汚れるだろ!!
手に力を込める…。
グシャ
手に持っていたパワーバーが潰れた。
どうして、アイツは俺らの近くに居るんだ。
どうして…。
そうか…アイツ…
俺の大事な由香を奪いに来たのか!?
なら、止めねぇと…!!
アイツに俺の由香が取られてしまう!!
俺は由香を撫でるアイツの汚らわしい腕を掴んだ。
待っていてくれ、
俺だけの姫さん。
俺という王子様が
君を助けるからさ…