再会
私は花佐部由香というそうです。
私は箱根学園から自宅へ帰る途中に
交通事故にあって記憶を無くしました。
と親だと思う人に教えられた。
赤い髪のヒトが新開隼人さん。
私の彼氏だそうです…。
退院してから三日後
箱根学園の制服を着た。
こんな服をよく着ていた気がする。
幸いの事に無くしたのは
自分と人との関係の記憶のみで
学力は変わらないままだそうです。
「由香ー!新開くんが来てくれたよ!」
母が私を呼ぶ。
荷物を持って玄関へ急ぐ。
「あ…おはよう…。新開くん。」
玄関には昨日の赤い髪の男の人がいた。
「おはよう、由香。もう大丈夫かい?」
凄く心配してくれている。
「大丈夫です。その…昨日はごめんなさい…。
心配させてしまって…。」
「いいさ、心配して当たり前だろ?
俺は由香の彼氏なんだから♪」
彼の掌が私の頭を撫でる。
大きくて…暖かい…。
「それよりさ…おめさん…。」
「あ…はい?」
「俺の事は新開くんじゃ無くて隼人てっ呼んでくれ」
そっか…彼氏だもんね…。
「あっ…うん。隼人?」
「なんだい?由香」
爽やかな笑顔が私に向けられる。
目眩がしそうな位の素敵な笑顔…。
思わず目を反らしてしまう。
「可愛い…。」
「えっと…あの…。」
「学校…行こうか。」
「うん。」
手を繋いで学校まで歩く…。
なんだろドキドキするよ…。
学校に着いた。
隼人とはクラスが違うみたい。
私は自分のクラスに入る。
あ…。
自分の席てっ…何処?
「由香チャンはこっち♪」
声の聞こえる方を見ると…
「あ…貴方は…昨日の…。」
黒い髪の男の人が隣の席を指していた。
昨日の恐いヒト…。
貴方は…誰なの…?
そして、昨日の事、謝らないと。