心愛と信愛 | ナノ

部活1日目


「さぁ!部活始めるぞ、一年間共!」
寒咲先輩は私達一年の前に立ち気合いの入った声をあげた。
「「「「はい!!」」」」
私達四人は気合いを入れて返事をかえす。
「いい気合いだ♪」
寒咲先輩はニッと笑う
「まずお前達には自転車に乗って俺達がいつも走っているコースを走って貰う。」
コースは昨日、寒咲先輩が走っているので大体わかっている。
「さぁ、行くぞ!」
「「「「はい!」」」」
そして、私達は足を進めた。

「はぁ…はぁ…はぁ…」
まさか、ここまで辛いとは…。
いつも自転車で通学していたから自転車には慣れていたけど
この距離
この速さ
この山
信じられない…。
「おーい!花佐部!お前のやる気はそんなもんかぁ!?」
「がははははー!どうした!? 葵!!おせーぞ!」
前で迅が私を馬鹿にするが距離差は私と変わらない…。
「田所ー!お前もだぞ!!」
寒咲先輩が渇を入れる。

巻島は視界には入るが相当な距離がある。
金城に関しては中学の頃もやっていたらしく、視界にすら入らない。
「金城…凄いな…。俺も頑張らないと…。」
私はペダルを漕ぐスピードを早めた。

結局、1位は金城。続いて巻島。
「残念だったなぁ。葵。」
嫌味のように言う3位の迅
あと、少しで勝てたのに〜!!
「すぐに抜かしてやるさ!」
「ははー♪やれるもんならやってみろ!」
「何を〜!!」
わーわー騒いでいると
ゴッ
後ろから私と迅は頭を叩かれた
「痛てー!」「いっ…っー」
叩いた張本人、寒咲先輩は呆れた顔をしていた。
「お前ら…下の者同士で言い争うな…」
そんな感じで、部活1日目は終わった。

部活の片付けも終わり、帰ろうとしたとき
「花佐部、この後暇か?」
金城に呼び止められた。

一体何の用だろうか?



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