心愛と信愛 | ナノ

私の…彼氏…?


「ん…。」
私は目を覚ます。
病院かな…?
頭と足には包帯が巻かれてる。
痛いよ…。

「由香!大丈夫かァ!?」
視界に映る恐いヒト…。
一体誰…?
「あの…誰ですか…?」
「アァ!?テメェ…俺を忘れたのか?」
名前も知らない彼は苦しそうな顔をした。

「ごめんなさい…。
私達何処かで会いましたか…?」
とても…辛そうな顔…。
無言で出ていってしまった。
私…彼に悪いことしたな…。
後で謝らないと…。

「大丈夫か…。由香!」
赤色の髪の男のヒトが私に近づいてきた…。
「あの…誰ですか?由香さんてっ誰ですか?」
「まさか…記憶喪失か…?」
赤色の髪のヒトに抱き締められる。
暖かい…落ち着くな…。

「いいか?
おめさんは花佐部由香てっ名前で
昨日交通事故にあって記憶を無くしてる。」
「花佐部由香…。」
「ああ、そうだ…。」
「なら、貴方は…?」
「俺は新開隼人。おめさんの…」
「私の…?」
彼は唇を噛む。

「彼氏だ…。」
「私の彼氏…。」

どうやら
私の名前は花佐部由香。
目の前のヒトが新開隼人。
私の彼氏だと思います。

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