心愛と信愛 | ナノ

恋とは美しい


ショッピングセンターの近場の海辺。
夕日が俺達を照らす…。
「東堂さん…。」
「ん…?」
あれから何1つとして
良いところを見せていない。
「あの…。
どうして手を握ってるんですか?」
俺は無意識に彼女の手を握っていた。
「あ…すまない…!」
慌てて離す。

「由香!?」
放した俺の手を彼女は掴んでいた。
「このままじゃ…駄目ですか?」
「全然駄目ではない!
むしろ、そうしてて欲しい。」
俺は彼女の手を強く握りしめる。

「なぁ…由香。」
俺は彼女に…好きだと伝えねば…。
「東堂さん?」
彼女は俺を見つめる。
「…!」
彼女は首を傾げる。
「どうかしましたか?東堂さん…。」

夕日に照らされた彼女は
俺が惚れたのが納得できる程に
可愛らしくて…美しい…。

「俺の事なんだけど…
東堂さんではなくでだな…。」
彼女は微笑み
「尽八…ですか?」

俺は自然と顔が綻ぶ
「由香!大好きだ!」
俺は彼女に抱き付いた。

「ちょっ!尽八!?」
はじめは焦りを見せたが
由香は俺の胸の中で静かに微笑んだ。


ああ…良いものだな…。
恋することは…。
人を愛することは…。

俺は彼女を強く抱き締めた。





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