心愛と信愛 | ナノ

俺がお前を…


茶室にて…
荒北から届いたメールを開ける。
「なぁっ…!」
そこに映っていたのは
男が由香以外の女にキスをしている所
「くそっ!!」
俺は机を叩いた。
こんな奴が由香の彼氏だと!
許せない。
俺は気付けは身体が動いていた。
由香の元へ…。

フロントによると
どうやら由香は大浴場の掃除をしているそうだ。
足取りが早くなる。
早くお前を…
アイツから引き離したくて…。

代わりに俺が
由香を愛するから…。
俺に務まるとかなど関係ない!

俺は由香が好きなのだ!
好きな子が悲しむのは嫌だが
それよりも…
アイツの元にいる由香が嫌だ!
嫌なのだ…!

ガラッー
俺は大浴場の扉を開けた。
「…!?由香…?」

俺の前に居たのは
瞳を大粒の涙で濡らした。
俺の好きな人…。
「と…東堂…さん…。
私…優也くんに振られちゃった…。」

俺は彼女を抱き締めた。
「由香…。俺は…」
「と…東堂さん?」
「お前が好きなのだ…。」
彼女は返事は出来なくて
ただ、俺の胸で涙を流した。






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