心愛と信愛 | ナノ

彼女の為に


荒北が帰った後
俺は茶室で頭を抱えた
「どうしたものか…。」
「何がですか?」
「なぁっ!!!由香!」
俺の隣には由香がいた。
「東堂さん。荒北さんの送り迎え行かなくていいんですか?」
「ああ。荒北はそういうの苦手でな…」
「そうなんですか…。」
由香は俺の隣に座る。
近い…。
「なぁ…由香。」
「何ですか?東堂さん」
「彼氏はどんな感じだ?」
「優也くんですか…。」
優也…。それが彼氏の名前か…。
浮気彼氏の名前か…。
「彼は優しくて、頭も良くて…その…カッコいいです。」
彼氏は顔を赤らめて答える
なんと…羨ましい…。
「そっ…そうか〜。良かったな♪」
「そんなこと聞いてどうかしましたか?」
「いや…。あのだな…そいつが浮気をしていたらどうするのだ?」
彼女は目を見開く
「えっ…!?浮気!そんなの私…悲しい…です。」
彼女は今にも泣きそうだ。
いかん…!
何をやってるのだ!尽八!
「いや…それは例えなの話をだな…。」
俺は誤魔化す。
本当の話をしているのに…。
「そっ…そうですよね…。」
彼女は暗い顔をした。
「どうしたのだ?」
「優也くん…前のデートの時に女の人と電話してて…。友達だって言ってたけど…。」
「それは違うぞ由香!ソイツがそんな事すると思ってるのか?あ…俺はソイツの事知らないけど…。」
俺は拳を握りしめた。
なんて野郎なのだ…!
きっと浮気相手に違いない!

俺は心に決めた。
彼女を最低な野郎から
救っみせると…!

まずは情報を掴むのだ。
頑張るぞ東堂尽八〜!





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