代わりは俺が…?
「由香の彼氏がう…浮気だとぉ!?」
俺は思わず立ち上がった。
荒北はニヤリと笑ってから
「ああ。そうだ」
いかん…。
このままでは…。
由香が傷つくではないか。
「俺は由香を傷つけたくない。」
「なら、奪えばイイ…。」
荒北は囁く…。
「荒北…。」
俺は座り込む。
そして、頭を抱える。
どうしたら…いいのだ…。
俺は瞳を閉じた。
由香が好きなのだ。
でも、彼女には彼氏がいるのだ。
でも、彼氏は浮気をしていて…
彼氏を失った彼女は悲しむ…。
その代わりは…俺なのか?
俺には務まるのか…?
俺は彼女を幸せにできるのか…?