心愛と信愛 | ナノ

愛していないのに(裏注意)


浴槽の中で彼に抱かれる。
彼は私の中に入れた指を動かす。
「ひゃぁ…!やだぁ!イッたばっかりなのにぃ!いぁ!」
私は彼の腕を握り締め離そうとするが男の力…びくともしない。
彼の膝の上で悶える。
その姿は
まるで愛し合う二人…。
でも、そんな関係でもないし
なりたくもない。
「由香 。そんなに気持ちいいか?」
「ちがっ…!ひやぁん!」
「そんなに俺の腕を握り締めて…もっと欲しいのか?」
彼は指で私の弱い所を責める。
「ああぁ!いやぁ…らめぇ…!」
腕を握る力を強める。
もう止めて欲しいと…。
「そうか…そんなに俺が欲しいのか。」
勘違いした彼は満足気に笑う。
「あぁ!いやぁ!だめぇ!だめぇなのぉ!あぁ!あ…!あん!」
「ほら、もっと俺に甘い声を聞かせてくれ。」
彼は指を増やしていく
身体が痺れていく…。
私は自然と涙が溢れた。
「俺を求めてくれ。
愛してくれ…。
由香 !」
「ひやぁ!もっ…やめ…!」
息が荒くなる。
「由香 。愛してる。」
「ふぁぁぁ!!!」
私の頭の中は真っ白になった。



彼は私を愛してくれている。
私は彼を愛していないのに。






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