心愛と信愛 | ナノ

もう…嫌なのに…!


彼の部屋へ連れていかれた。
キレイに整頓された大きな部屋。
私を椅子に座らせる。
「待ってろ…。」
彼は部屋を出ていく。
すると、朝ご飯を持って戻ってきた。
「えっ…?」
「食べるぞ…。由香。」
私の前の机にご飯を置き
私の前に座った彼は自分の分のご飯を口にした。
「…。」
今の私には食欲など1ミリも無かった。
食器にすら手を付けたくない。
「どうした?食べないのか。」
彼の手が止まる。
「要らない。」
「昨日の朝から何も食べてないだろ」
「要らない!」
私は席を立とうとした。
「なら、俺が食べさせてやる」
彼は席を立ち私の横に立つ。
「え…?」
彼は私の前にあったスープを自分の口に含み…
「ん…あっ…!」
私に口付けをして
私の口の中にスープを流し込む。
「嫌…!」
気持ち悪い!
私は彼を突き放した。
すると、彼は持っていたスープの皿を私の膝の上に落とした。
スープが私の膝にかかる。
冷たいスープだったので火傷はしなかったが…
「由香…。折角のドレスが汚れただろ…。」
彼は私の手首を掴み部屋の一角へ連れていく。
「やだ…まさか…!」
「昨日から入ってなかっただろ?
俺が洗ってやる。」

そう…
連れていかれたのは風呂場だった。
 



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