心愛と信愛 | ナノ

連れていかれたのは…


私はベットの上で泣き崩れた。
「もう…嫌…!誰か…助けて…!」
「まだ着替えて無かったのか…。」
いつの間にか彼は私の後ろに居た。
「あ…嫌…。」
彼は私に冷たい瞳を向ける。
「俺が着替えさせてやる。」
彼は私の服を掴み
引き裂いた…。
「いやぁ!!やめて!!お願い…助けて!!」
私の脳裏に彼に犯された記憶がよぎる。
涙が溢れる。
そんな私を他所に
彼は私の服を全て剥がし
私に赤いドレスを着せる。
「綺麗だ…。」
彼は私を立たせる。
私はあることに気付いた。
「待って…。」
「どうした?由香。」
私はドレスの裾を握る。
「下着は…?」
そう…
ノースリーブで膝上位の丈のドレス。
下着は上下とも着けていない。
バスタオルを巻いたのと何ら変わらない状態だった。
「何を言っている?そのドレスはそういうものだ。」
「嫌…こんなの…外、歩けない…。」
「外は歩かないさ…。俺の側に居るだけだ。」
すると、彼は私の手首を掴み食卓へと連れて行かれる。
屋敷の使用人たちの前を歩く。
恥ずかしい…。
見られている気がして…。
「やめて…!部屋へ帰して…!」
「ご飯は食べないのか?」
「そんなの要らない。」
彼はため息を付いてから
「由香。戻るぞ。」
私を部屋へ連れていく…。
でも、
「えっ…!?そっちの方向じゃ…!」
彼が連れていったのは
私の部屋では無く…
彼の部屋だった…。

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -