心愛と信愛 | ナノ

三つ編み(巻島夢)


俺には気になる女がいる。
名前は由香。
ウチのマネージャーをやってる。

「スゲー可愛い…ショ…。」
俺はベンチに腰をかけてポカリを飲む。
そんな俺の隣りには由香が眠っていた。
しかも、俺に寄り掛かっていた。
由香の長い髪が俺の肩にかかる。
甘いシャンプーの匂いが俺の心を安らげる。
「巻ちゃん…これは…。」
俺の前方に東堂が現れた。
こいつ…。
「静かにしろよ。起こしたくねぇショ…」
俺は小声で東堂に注意する。
すると、東堂はニヤニヤしながら近付いてくる。
くそ…手で制することも出来るが由香がおきる。
「この子が巻ちゃんの言っていた由香ちゃんか…。」
小声で喋りながらケータイで写真を撮りまくる。
「東堂…やめるショ」
小声でしか喋れない…。
「おっ…良いこと考えたぞ。巻ちゃん。」
すると、東堂は俺の肩に掛かった俺の髪と由香の髪を手に取り三つ編みにする。
「おい…。東堂…!」
そして写真を撮る。
「よし…。完璧だな…」
満足気な東堂は
「写真送るからな…。巻ちゃん。」
と言って俺から離れて行った。

俺はそっと三つ編みをほどく。
すると、彼女は起きてしまった。
「あっ…ごめんなさい。私…。」
「いや…大丈夫ショ…。」
彼女は一礼して何処かへ行ってしまった。
俺は肩を落とした。


由香の髪と三つ編みされていた部分の髪を手に取る。
「いい匂い…ショ…」
俺は髪に残った
彼女のシャンプーの香りに心を癒した。





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -