心愛と信愛 | ナノ

俺は諦めるべきなのだ…。


俺の部屋に元箱学の四人が集まった…。
懐かしいのだ…。
「ほら、フク。茶菓子だ。」
俺はフクの為に菓子やジュースを持ってきた…。
「ム…すまないな。」
「おっ…ありがとよ。尽八。」
隼人は何食わぬ顔をして横からつまみ食いをする。
「お前の為ではないのだ!」
「東堂ー。俺はペプシがイイ。」
荒北は文句を付ける。
「なら、飲むな!」
「エー…。」
荒北は俺の部屋にあった危ない本読んでいる。
「荒北はそれをしまうのだ!」
顔を赤くする俺を見た荒北はニヤニヤとして
「東堂は由香てっ子とシたいのかァ?」
「なぁ!?そっ…!そんな訳無いだろ!」
すると、隼人は指でピストルをつくり俺に向ける。
「嘘は良くないぞ。尽八。」
「東堂…。嘘は良くないぞ。」
フクまでのっかかる始末だ…。
「あー!そうだよ!俺は由香と付き合いたいし、デートしたいし、ヤリたいよ!」
「素直な事は良いことだぞ。」
隼人は俺を誉める。
全く嬉しく無い。
「へぇ…全国の女が俺の彼女だと言わんばかりのお前ェが一人の女に惚れるとはナ…」
荒北は楽しそうだ…。
「でもな…荒北よ。由香には彼氏がいるのだ…。」
俺は肩を落とす。
「ハア!?それがどうした?奪っちまえヨ!」
荒北…。それはお前にしか出来ないぞ…。
「寝とるのか…。それはいいな…。」
隼人は関心する。
「お前ら何言ってるのだ!そんな事俺はしないぞ!」
「東堂。寝とるとは何だ?」
フクが真面目に質問する。
「フクは知らなくていいの!」
「寿一。それはな、彼氏のいる女をー「言わせねぇぞ!隼人!」
俺は慌てて隼人を止める。
フクは知らない方がいい。
「で?東堂はよォ。どうすんの?由香チャンの事。」




俺の答えは決まっていた。
「もう…諦めるさ…。」
胸が苦しくて引き裂かれそうな思いだった。





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