心愛と信愛 | ナノ

許し


「真護…。」
「由香!」
真護に抱き締められる。
「真護…!私、言いたい事があるの!」
真護は私を抱き締める腕を緩める。
「どうした?」


言わなきゃ…!
「私、真護の事が…「葵。」
私の言葉はかき消された。
「お父さん…。」
店の外からお父さんが現れた。
「お前は、本当に女で有りたいのか…?」
「えっ!?」
お父さんから意外な言葉がもれる。
「だから、お前は女か?男か?」
そんなの決まってる!

「私は女です。私は花佐部由香です。」
お父さんは頭を抱えたが
「仕方ない…。」
「まさか…認めて…!」
「まぁな…。その代わり祭りの日には男でいて貰うぞ。」
私は笑みが溢れる。
「はい…!ありがとうございます!」


でも、なんで…?
こんなにも急に女であることを許されたのか…。
私は首を傾げる。

その視界には
真護が拳を強く握るのが見えた…。




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