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第七話

フドウ雷鳴剣を手に入れるために

幻夢洞窟の奥へと進む。

先頭を歩くぬらりひょん、エンマ大王

その後ろを歩くカイラ、そして未来。

四人共何も話せなかった。

しかし

「きゃ!」

未来が石につまづき転びそうになった。

「大丈夫か?」

そんな未来をぬらりひょんが受け止めた。

「うん!ありがとう、ぬらり」

「気をつけろよ?

未来はおっちょこちょいなんだから」

エンマ大王が立ち止まって言った。

「あ、大王様。ひどいですよ」

そう言いつつも未来は嬉しい。

「仲がいいのだな」

再び歩き始めると

カイラが少しだけ笑った。

「はい!」

未来もつられて笑顔になる。

「お前も仲間にしてやってもいいぜ?」

エンマ大王は振り向いて言ったが

「断る!」

カイラは断言した。

しかしそれは照れ隠しのようだと

未来は思った。


遂に未来達は剣が刺さる岩を見つけた。

しかしエンマ大王が剣を抜こうとすると

剣はエンマ大王をはじけ飛ばす。

「力を合わせるぞ」

カイラが言い

エンマ大王とぬらりひょんも

剣を握った。

「じゃあ、私も!」

しかし未来がそう言うと

「やめておけ」

エンマ大王は手で制した。

「え?」

「お前だけは傷つけたくない」

「ここは危険だ。

私達に任せろ」

エンマ大王とぬらりひょんは

優しく未来に言った。

そして未来を除いた三人は

一斉に剣を抜こうとするが

再び剣ははじけ飛ばした。

「愚か者!帰るがよい」

そう言って剣はオーラを消したが

「ふん!」

エンマ大王は鼻で笑った。

「大王様?」

「この程度で引き下がらねえ。

俺は手に入れると言ったら

手に入れる」

エンマ大王は未来を見た。

「ただ一つを除いて、な」

「ただ一つ?」

「なんでもねえよ」

エンマ大王は再び笑った。


to be continued


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