心配だから迎えに来たよ

私はスナフキンの恋人。

だけど彼に依存したくなくて

一人で旅に出てみた。

そしてスナフキンと約束した日に

私はムーミン谷に帰ってきた。

「あ…」

ムーミン谷の入り口に

スナフキンが立っていた。

「おかえり、ミク。

心配だから迎えに来たよ」

そう言って笑ったスナフキンが愛しくて

「スナフキン…」

泣いてしまいそうなのを必死で我慢した。

「ミク」

そしたらスナフキンが抱きしめてくれた。

とても強く。

「ありがとう、帰ってきてくれて」

スナフキンは私の耳元でそうささやいた。


しおりを挟む