そんな顔しないで

「ミク…

僕少し旅に出ようと思うんだ」

ミクと一緒に夕暮れを海で見ながら

スナフキンはそう言った。

「え?」

「そんな顔しないで」

「そんな顔?」

「泣きそうだよ」

スナフキンはミクを優しく抱きしめた。

「君と離れたいから旅に出るんじゃないんだ。

君にふさわしい男になりたいから

旅に出るんだ」

「スナフキン…」

「だから、笑って?」

スナフキンはできるだけ優しく言って

ミクにキスをした。

「うん…

いってらっしゃい、スナフキン」

ミクは笑ってそう言えた。


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