また絶対に会おう
スナフキンとミクは
南の国で出会って恋人同士だった。
スナフキンのテントの前で
コーヒーを仲良く飲んでいた。
「ミク…
僕は明日ムーミン谷へ帰ろうと思うんだ」
「え…」
スナフキンが言ったことは
いつか言われるだろうと
ミクは覚悟をしていたが
やはり悲しかった。
「僕は旅人なんだ。
いつまでもここにはいられない」
「冬になったらまた帰ってくるよね?」
「ああ、もちろん」
二人は自然と抱き合った。
「なら、私はここで待っているから」
「ありがとう、ミク。
愛しているよ。
絶対にまた会おう」
そう言って交わしたキスは
長く感じられた。
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