第十七話「変化」

「ねえ、スナフキン。

私達が出会って三か月だね」

「そっか…もうそんなになるんだ」

いつものようにミク姫の部屋で

ミク姫とスナフキンは

そんな会話をした。

二人とも穏やかな笑顔で

見つめあっている。

「あの時はこんなに仲良くなれるなんて

思わなかったわ」

「僕もだよ」

そう話す二人は、まるで恋人のようだった。

「あのさ…ミク姫」

しかしスナフキンが言いかけた時

ノックの音が響いた。

「ミク姫様、よろしいですか?」

どうやらノックしたのは侍女のようだ。

「今開けるわ」

ミク姫はそうドアに向かって返事をして

スナフキンは慌ててクローゼットに隠れた。

二人とも、話が中断して残念だった。

(春が来る前に姫に伝えられるかな?)

クローゼットに隠れながら

スナフキンはそう思った。

結局その日はミク姫に用事が出来て

スナフキンもテントに帰ることになった。


to be continued


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