第一話「朝」
幸せな結婚式の翌朝。
ぬらりが目を覚ますと
隣に未来はいなかった。
不思議そうな顔でぬらりが
起き上がると
「あ！ぬらり！
ちょうど起こそうと思ってたんだ」
未来が寝室に入ってきた。
「朝ごはん、できてるよ」
「未来…」
優しい未来の笑顔に
ぬらりは幸せをかみしめたが
「あの…そろそろ服を着て？」
未来は裸のままのぬらりを見て
照れてしまった。
「見慣れてくれないと困るのだが…」
「無理！」
未来は遂に背中を向けてしまう。
二人は朝食を食べることにしたが
「えへ」
未来は幸せの絶頂にいた。
「なんだ？」
ぬらりも微笑む。
「本当にぬらりと結婚したんだな〜って」
「確かに色々あったからな」
「うん！
昨日の式より実感しちゃった」
そんな会話をしていたら
二人のお皿は空になった。
未来が片づけようとしたが
ぬらりは手で止めた。
「ゆっくりしていてくれ。
私の奥さん」
ぬらりは未来の額にキスをして
テキパキとお皿を片付けた。
to be continued
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