※ずっと一緒に。
「あーずーさ!ぎゅーっ!」

「…ちょっと、椿?朝から煩いよ?」

椿はTPO関係なしに僕にベタベタしてくる。いや、別に嫌って訳じゃないんだけど。

台本を読んでいる時くらいはそっとしておいてほしいな、なんて思ったりする。

「梓、本読み終わったら俺の部屋にきて?」

「…え?…うん、分かった。あと15分くらいで読み終わると思うから、部屋で待ってて?」

椿、どうしたんだろう?何か言いたいことがあるのかな…。

僕は不思議に思いながらも、特に気にすることもなく本読みを終わらせ椿の部屋に向かった。



「椿、お待たせ。…何してるの?電気もつけないで…っ!ちょ、何?どこ触って…ぁ…っ」

部屋は真っ暗で何も見えない中、椿の手が僕の中心に触れ、思わず変な声を出してしまった。

「梓…俺、梓のことが本当に大好きなんだ。だからさ、俺のものになって?」

「…僕だって、椿のことが好きだよ?好きじゃなきゃ、こんな風にはならないでしょ。」

僕は椿の手を掴み膨らんできている中心にグッと押し付けると、椿の指がぴくっと震えた。

「梓…俺のも触って?」

「…うん。…椿の、脈打ってるね…。」

衣服の上から椿の中心に優しく触れると、漸く暗闇に慣れたのか椿の顔が見えた。

椿は今まで見たことも無いような余裕のない表情をしていて、すごくドキドキしてしまった。

「梓、キス…してもいい?」

「そんなこと…訊かないでよ、恥ずかしいよ…。」

頬が赤くなるのを感じ、僕は何も言わずにそっと瞼を閉じた。

すると、椿の手が肩に乗せられ、優しいキスが降ってきた。

ちゅく、ちゅる…ちゅうう…

啄ばむだけのキスから、徐々に深く濃厚なキスに変わっていき、僕の両手は自然と椿の背中に廻されていた。

「んっ…ふ、は…っ…つば、き…」

「…梓、何気にキス上手いんだな。俺、すっげぇエロイ気分になっちゃった…。」

「…僕も…何だかムラムラしてきちゃった。」

不意に視線がぶつかり恥ずかしくて目を逸らすと、椿が僕の手を優しく包み込んだ。

「…?椿、どうしたの?」

「…俺、梓と一つになりたい。梓の全てを見たい…。」

「椿…。」

「…梓…。」

椿は僕の返事を待たずに僕の衣服をゆっくりと脱がし始める。

胸に口付けられると、甘い声が漏れ始める。乳首を手のひらで刺激され、僕自身からは先走りが溢れる。

「あ…あっ、んん…」

「乳首、気持ちいい?もうこんなに溢れてる…可愛い。」

「っひぁ…!あ、ぁ、あ…ッッッ……はぁ、はぁ…」

先端を引っ掻かれ、僕は堪えきれずに精を放ってしまった。

「梓…俺もイキたい。梓の中でイッてもいい?」

「…うん…僕も…椿が欲しいから、いいよ…?」

頬を赤らめながら言うと、椿は僕の脚を大きく開かせその中心に指を二本入れぐちゅぐちゅと音を立て掻き回す。

「ぁ、あ…っ。椿…もう指はいいから、挿れて…?」

「…!その台詞、マジやべー…興奮する…。」

椿は僕の額にちゅっと口付けると、僕の秘部に自身を宛がいズププ、と音を立てゆっくりと僕の中に入ってきた。

「あっ、あっ…んぁ…!はぅ…っ!つば、き…ぃあっ!」

「梓の中、超締まる…もうイキそうかも…っ」

椿の腰の動きに合わせて僕も腰を揺らす。奥まで突かれる度に瞳からは生理的な涙が流れた。

「梓…!も、イク…ッ!一緒に…!」

「う、んっ…!あ、あ、…あぁぁ……ッッッ」

より一層激しく突き上げられると、二人ほぼ同時に絶頂を迎えた。




「椿に告白されるなんて思わなかったな。」

「えー?告白ならいっつもしてんじゃん?」

「あんなに毎日言われてたら、冗談だと思うでしょ。」

「えー…伝わってなかったのかー。ちょっとショック。」

椿のベッドの中で、他愛も無い話をした。

まだ両想いだなんて信じられないけれど、きっと僕らはこれからもずっとずっと一緒だよね?

end.
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