待ってるよ
イノベイターを倒して、世界には新たな平和が訪れた。
けどまだ完全な平和じゃない。
だから私たちはまだ、立ち向かう。
いままでにたくさんの仲間を失って、たくさん傷ついてきた。
そして、また・・・・・。
失ったわけじゃないけれど私は傷ついてしまった。
彼は今、私の傍から離れて遠いそらの上から見守ってくれている。
彼の温もりをもう感じれない。
彼の部屋に入ると、優しい香りが鼻をかすめる。
いつもなら無愛想な言葉でも私を優しく迎えてくれたのに……。
ゆっくりとベッドに寝そべると、またふわりと彼の優しい香りがした。
懐かしさと愛しさで涙があふれて止まらない。
シーツに私の涙がしみていく……。
「寒いよ…苦しいよ…寂しいよ…。」
どんなに願っても彼の温もりは感じない。
ここには居ないのだからそれは当然。
…そんなことわかってる。
でも願わずにはいられない。
ねぇ、ティエリア。
私は待ってるから。
あなたがいつか私の前に現れるまで。
抱きしめて「愛してる」って言ってくれるまで。
ずっと…待ってるよ……。
end.