出会いそして始まり4
「くだらない話しですね。」
ボソッと自分の思った事を言い捨てた骸にマジで?と言う様な目で見る。
「えっ!俺はこれ聞かされる度に雲雀家の人には一生近ずかないって決めたんだよ!!」
グッと手を握り込む綱吉に何故そこまで…と溜め息を付く。
「ならば約束しましょう。雲雀家の人物に関わりを持ったら僕に君の身体を……」
「なっ!」
顔を真っ赤にして骸から離れる綱吉。
「何でそんなこと!」
「おや?勝てる自信が無いんですか?」
「あるに決まってんだろ!!」
「なら決まりですね。では、楽しみにしていますよ。クフフ…」
***
「あんな事言うんじゃなかった…」
あれは売り言葉に買い言葉で……
絶対やだ〜!!
「綱吉くん。君の身体を一日借りると言う約束は天界に帰ってからにしますよ。」
「えっ?本当に?」
今の君の身体に入ったとして何の特になるんですか?と、溜め息を漏らしながら言う骸。
「あ〜。」
ジオをまだ殺したいんだ…
あれはジオが悪いから仕方が無い…よな?
「ねぇ…君達。」
「あっ、はい?」
骸と話していた綱吉は、雲雀に話しかけられ、雲雀の方を向く。
骸は無視をしたが…
「僕の前で群れないでくれる。」
そう言う雲雀さんから殺気が突き刺す様に俺と骸に向けられる。
「二人は群れるとわ言わないんじゃ…」
「その人は自分がルールだと言ってますから文句言っても無駄ですよ。て、訳で霊力が戻ったら早めに刈って帰って来て下さい。では、また会いましょう。」
ス〜と霧が骸を包み、霧が消えた時には骸の姿形は消えていた。
(逃げた!あの人逃げたよ!!人でなしめ〜〜)
そんなことを思っていたらヒラリと数枚の紙が足元に落ちる。
「何だ?この紙…あっこれ!」
その紙は並盛中の編入届けと、泊まる場所の指示が書かれている紙だった。
そして最後の一枚には骸からの文句が書かれていた。
「ソレ並盛の編入届けかい?」
「はい。霊力が戻るまではこの世界に居ないといけないので。」
苦笑いをする綱吉に泊まる場所はある訳?と素っ気なく聞いてきた雲雀。
「一様は…」
「一様って何さ。」
「ば、場所が分からないんです。」
何だそんなこと、といいながらマンションの地図を取る。
「あの…」
「並中からそんなに遠くないね。送ってあげるよ。」
「そんな、雲雀さん病気じゃ…」
こんなの直ぐ治るよ。と言いベットから立ち上がりクローゼットから制服を取り手早く着替え、行くよ。といい俺を抱えて窓から飛び降りたのだった。
「着いたよ。」
「あ、ありがとうございました。」
ペコりとお辞儀をしてニコリと微笑む綱吉。
「別に良いよ。何か困った事があったら応接室においで。話しぐらいは聞いてあげるよ。」
「あっ、はぃ!!」
嬉しそうに返事をする綱吉にまたねと言い背を向けて歩きだす。
(楽しみが出来たよ。)
(明日から学校か…頑張ろ!)
二人はそれぞれの思いを心に抱くのだった。
-END-
長期になりそうなので此処まで一端切りました。
これからも書いていくので見てやって下さいm(_ _)m
2009.1.21 完成
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