めんどくさいと呟いてもナルトを目で追ってしまうのは惚れた弱みと言う奴だろう


「シカマル!」


ニコニコと笑顔で走り寄って来るナルトはツリーなんかより余程綺麗に見えた


「どうした?」

「シカマルが遅いから迎えだってば」


さっきまでイルミネーションを見てはしゃいでいたナルトは今はシカマルの手を引いていた


「わりぃ、わりぃ」

「本当にそう思ってるってば?」


プーと頬を膨らまし攻め寄って来るナルトにシカマルは思ってるつーのとデコピンをくらわせば痛いってばよ!とプンプン起こるナルト
そんな仕草さえも愛しいと思うのは俺の目に何かフィルターがかかっているんだろう


「もう見ねぇのか?」

「見る!見るってば!!」


見ないなら帰るぞとでも聞こえたのか慌てた様に反応をするナルトはシカマルの手を取ると早くと言うように駆け出した


「綺麗だってばよー」

「そうだな。少し休暇でもするか?」


結構距離を歩いた二人はシカマルの誘いにナルトはコクリと頷いたため、適当な店に入る事となった
「良いお店だってば」

「そうだな」


緩やかに流れる音楽と店に染み付いた珈琲の香りにほっと息が漏れた


「シカマル」

「ん?どうした」



注文をし終わり来るのを待っている間ナルトがシカマルに声をかけた事にシカマルは首を傾げナルトに目線を向けた


「来年も一緒にまた来ようってば」

「あぁ、来年もまた次の年もお前が来たいって言うなら付き合うさ」

「うんっ!約束だってば!!」



シカマルの言葉に花が咲く様な笑顔を見せたナルトは小指を出し、それを汲み取ったシカマルは自分の小指を絡めた


「約束だ」


来年もまた次の年もここにいられるか分かったものでもないが、ナルトとの約束は絶対守りたいと思う

来年も再来年もいつまでも二人でこの景色を見たいと思いながらイルミネーションに輝く街を窓から見ていればハラハラと白い雪が空を舞ながら落ちて来る


「あっ」

「ホワイトクリスマスってか」


道理で寒い訳だと思いながらもキラキラした目で外を見るナルトは積もるかなぁとわくわくした様に外を眺めていた

「積もるといいな」

「うん!」


コクコクと頷くナルトと外を見ながら今時が止まってしまえばいいと願うのだ

幸せの時を止めたままにしたいと…


END
今日も二人は幸せでありますように!との願いの元に昨日1時間ぐらいで書いた駄作でしたがどうでしたでしょうか?
楽しんで頂けたなら光栄です!
2013.12.25 完成




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