わたくしが産まれた時に、お母様はお逝きになられました。
お母様をとても愛していた父は、わたくしを責め、責め、責め、責め、責め…

それはそれは、思い出すのもおぞましく、うふふふ
暴言暴行虐待、しまいには、わたくしは娘であるというのに近親相姦まで行われ。
あの下半身に感じた違和感を、わたくしは今でも忘れる事が出来ず、
こうして、夜な夜なリストカットをしてしまうのです。

血を見ると、わたくしは安心してしまい、興奮してしまい、
嗚呼…血、愛しい血、わたくしの、穢れ無き、穢れある血…うふふふふ

わたくしは自らの手で、父を殺してしまったのです。
それも、残忍なやり方で。

その日も父は、わたくしの体を求め、
わたくしはそんな父の大事なモノをナイフで、嗚呼
あの時の血ほど、醜く、汚く…
あれほどまでに穢れている血はわたくし、初めて見ました。
父の断末魔は、聞いてて気持ちよく、耳障りで。

それからわたくし、父の胸にナイフを突き立て。
ドクドクと血を吐き出す心臓を目の前に見た時は、うふふふ

わたくしの世界の中に必要なのは、わたくしだけ。
わたくしの世界の中に、他の人なんて要らないのです。

わたくしの体はわたくしのモノ。
わたくしの心も、血も、わたくしのモノ。

でも、わたくしを守ってくれたこのナイフは大好きです。
わたくしのナイフ、嗚呼…今日もわたくしを傷つけて。



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