邂逅
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優しい新緑の森の香り‥‥



まだ生きているの?


‥‥森へ棄てられたのかな




「マルチナのせいでひどい目にあったわ」

「誰だ?そのマルチナって」

「だぁあもうっ!だまっとれクラゲ頭!!」




人の声‥‥?

朦朧とした意識の中うっすらと目を開ける

視界に映るのは灰色の掠れた世界。



「リナさん。どーどー落ち着いてください」

「全くだ。」

「にしても自ら呪術を生み出すとはリナさんも恨まれてますねぇ」

「何が言いたいのよ‥‥」

「いえ、何もV」




夢を見ているように遠くに聞こえる声

近付いてくる足音



「‥‥おや?」

「‥‥!
リナさん、人が倒れています!!」

「どうしてこんな森の中で」

「どうやら瀕死の重傷のようですねぇ」

「助かるのか?」

「アメリア!復活(リザレクション)お願い!」




近付いているはずなのにどんどん遠くなっていく声

微かに暖かい光を感じて



それでも世界が遠くなるばかりで

私の意識は再び闇に沈んでいった。



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