綺麗な空の朝でした

部屋に戻ってきた加州の髪を櫛で梳かしながら「でも珍しいね」と口を開いた。

「何が?」
「加州がお寝坊さんするなんて。疲れてた?」

だとしたら気付かなかったのだから謝らないと。そう眉を下げると加州は慌てたように私を振り向いて首を振る。

「全然! むしろいつも絶好調だけど! ちょっと昨日眠れなかっただけ」
「そう? ……それだったら、いいんだけど」

私は加州の言葉にほっと笑みを零して髪を括り終える。「ありがと」と照れ笑いをもらす加州にこちらも笑顔を返して立ち上がった。

「さて、みんなもう準備して待ってるしご飯行こっか」
「うん!」


20151126 綺麗な空の朝でした
→後書き(?)

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