▽ふわふわな時間
『お布団暖かいね〜』
「そうだな。」
一緒に私の家でご飯を食べた昼下がり。
眠くなった私たちはお昼寝をしようと、2人で布団に寝転がっていた。
『ふふ、ふかふかだぁ。』
もふもふと布団に顔を埋めていると、突然孝支にぎゅっと抱き寄せられた。
『どうしたの?』
「ん〜…いや、こっちの方が暖かいかなって。」
にっと笑う孝支の笑顔が近くて、ドキドキと胸が高鳴る。
でも、確かにこっちの方があったかくて、安心する。
『うん…なんか落ち着く。』
「俺も。」
言いながら優しく頭を撫でられ、一気に眠気が増す。
途切れそうな意識の中、そっと孝支の頬に手を伸ばす。
『孝支』
「なに?」
『だいすき。』
「……なにそれ反則。」
ちょっぴり頬を赤く染め、照れたように笑う孝支に"おやすみ"と告げて、目を閉じる。
唇に柔らかなものが触れたと感じたのを最後に意識を手放した。
「おやすみ」
寝顔をしっかりと目に焼き付けて、孝支もゆっくりと目を閉じた。
END
(▲過去拍手)
←back