今日は小鳥遊が休みだった。轟も休みだった。
んで、こういう日に限って客が団体ばっかりで満席で。
伊波と種島だけではどうしても人手が足りなかった。…山田?最初から数に数えてねぇよ。
んで、そんな状況を見兼ねた店長が、言い放った一言がこれだ。

「相馬、お前フロア行け。」






「嫌です!絶対嫌です!」
「落ち着いて下さい相馬さん!」

フロアまで聞こえそうな声で相馬が叫ぶ。それを山田が必死に宥めていた。…山田、なんでお前がここにいる。


「仕方ないだろう。フロアの仕事が滞ってんだから。」
「フロアには伊波さんがいるじゃないですか!駄目です無理です殺されます!!店長は俺が死んでもいいんですか!?」
「む……。死なれたら死体の隠蔽に困るな。」
「でしょう!?だから無理です!!」

……おい、今さらりと凄い事言わなかったか。


「殺されなければフロアへ行ってくれるのか?」
「まぁ……殺されないなら。」

殺される事前提か?


「……山田」
「了解です」


「…………………………え?ちょっと店長と山田さん、なんで更衣室に連れ込もうとするの、ちょ、やめ、」


ぱたん。扉の閉まる音が聞こえた。




…そして数分後、

「これで伊波対策はバッチリだろう」
「山田、頑張ってお化粧しました!」
「…ひろおみちゃんでーす。よろしくねー」

勝ち誇った顔をした店長と山田に挟まれ人生を諦めたような顔をした、女子制服を着た相馬が現れた。

青い長髪のかつらを赤いリボンでポニーテールに結び、動く度に纏められた髪と大きなリボンがふわふわと揺れていた。

…………なんていうか…。


「ことりちゃんと同じストッキングでもよかったのですが、相馬さん脚細いので折角だから山田とお揃いのニーソにしました!」
「何が折角なの?」


…………あんま認めたくねぇけど…。

「似合っているしこれできっと伊波にも殴られない。一石二鳥じゃないか。」
「……………そーですね。」
「早速だがフロア行ってこい。」
「……………はーい。」


……………………かわいくね?

















と、いう訳で、ひろおみちゃん基相馬は伊波に殴られる事もなく、客に男だとバレる事もなく、フロアで料理を運んだり注文を取ったり働いている訳だが。


「5卓のハンバーグ上がったぞ」
「はぁい」


どうやら開き直ったらしい相馬は今やにこにこと笑顔で接客をしている。

「相馬。」
「なあに佐藤君?」

呼べばいつもの可愛い笑顔と語尾にハートが付きそうな声が返ってくる。
けれど作り物の小ぶりな胸やら制服のスカートとニーソの間からちらちら見える太腿だの青い髪に映える真っ赤なリボンだとか、普段と全く違う相馬にどきどきしている俺がいる。


「大分客が引いてきたな。」
「そうだね。お昼のピークは過ぎたから、暫くはまた暇になるだろうね。多分このハンバーグのお客様で最後じゃないかな?」
「……………………。」


料理冷めちゃうからもう行くね、と残しリボンとポニーテールをゆらゆら揺らし相馬がフロアへ向かう。その後ろ姿がまた可愛くて、相変わらず俺の心はどきどきしていた。


本当に可愛いんだ。犯罪なまでに可愛いんだ。相馬にどきどきしっぱなしなんだ。

…だから仕方がないだろう?

どきどきが限界を迎えて、ついつい相馬が休憩に入った瞬間に倉庫に引きずり込んでしまったなんて。






「ひッ…やめてよ…!」
「止めらんねぇ」
「ぅや、…は、はなしてぇッ…!」
「離せねぇ」


薄暗い倉庫の中、後ろから抱き込み動きを封じた相馬の制服は何一つ脱がしていない。脱がしてはいないが、膝まで下着だけを下ろし、俺はスカートの中へ手を突っ込み相馬の性器をくちゅくちゅと扱いている。

「ひぁ、あっ!やぁ、あぁ、あっゃあ…ッ」
「かわいーな…」

どうやら相馬はスカートに遮られ己の性器が見えないといういつもと違う状況のお陰で感じやすくなっているらしい。
いつもより感度が良くて、声も高い。

「ねぇ…、せめて座らせて…っもう…膝に力が、はい、ら…な…!」
「ダーメ」

リボンの端を口でくわえて軽く引けばするりと解け偽物の長い髪が背にぱさりと広がる。

「んんっ…さ…とぉ…く、…」
「ん、」


首を捻り俺を見つめてきた相馬がそろそろ限界だと涙目で訴えてきた。口にリボンをくわえている為返事ができないが代わりに扱く動きを速めた。

精液混じりの先走りがぽたぽたと床に落ちてシミを作っていくのが卑猥で、またどきどきした。


「ふぁ…ッあ、あ、ひぁッさとうく…、あ、…ッああぁ…!」

外に聞こえるんじゃないか、と思うくらいに高い声で鳴きながら相馬が達した。全てを受け止められず手から溢れた精液が床やスカートをどろどろに汚していく。

「はぁ…ぁ…、っ……!」

暫く余韻に浸りぼんやりと俺に寄り掛かっていた相馬が、やがて我にかえりぎくりと身体を硬直させた。


「……………佐藤君。」
「んー?」
「借り物の制服…汚れちゃったんだけど、しかもニーソまで…」
「んん…」
「…いい加減リボン取りなよ」
「ん…、……黒いスカートとニーソが相馬ので白く汚れてて、すっげぇえろいよな。」


「…………………言いたいことはそれだけだね?」






その瞬間、相馬が勢い良く右手を振り上げて、




「佐藤君のばかぁぁあッ!」




ばっちぃぃぃん。
景気のいい音と共に、俺の頬に赤い紅葉が咲いた。


………これは後で気付いた事なんだが、どうやら俺は相馬にどきどきしていたんじゃなくて、ムラムラしていたようだ。













またまた、要ちゃんから頂き物です、えへへ^^
相互リンク記念で小説書いて下さるって事だったので「伊波ちゃん対策で女装した相馬さんにうっかりときめきさとそま(裏はどっちでも!)」と無茶ぶって…この仕上がりですよ…!!!

さすが、要ちゃんです。うっとり。

私のHPにはエロ艶な要素ものっそい低いですからね、本当に保養です。大事です。
エロ好きだけど殆んどかいたことないんだもん…かけるの凄いなぁ^^*
ひろおみちゃん描いてみたい、絶対可愛いもん、ひろおみちゃん。
ニーソはジャスティス。
佐藤君が思わず汚したくなっちゃうのは致し方ないと思うの、絶対可愛いもん。
ととというか、マニアックで申し訳ないのですが、リボン咥えている佐藤君に必要以上に萌えてしまったてるんですが、どどどどどうしよう…!!(落ち着け)

本当に有難うございました!!




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