2014初夏・慈郎くんが侑士くんの里帰りについていってみた即興

@をどこかへ紛失(ログをとってないという)



☆慈郎くんが侑士くんの里帰りについていったならA★
「あ、ジェラートだ」
「なんやジロー、アイス食いたいん?」
「休憩したい〜疲れたC」
「ほな休むか。謙也!!戻ってこい」
「侑士?止まんなや。なんやねん」
「ここでお茶すんで」
「はぁ?ジェラート屋やないか。飲みもん無いし。向こうにカフェあるから、そっちにー」
「ジローがアイス食いたいんやと」
「よっしゃあ、休もうかー!ここのアイス有名やねんて(値段がな)。なにするんー?」
「謙也……」
「侑士、はよ選んで座っとけや」
「う〜ん、どうしよー。どれも美味しそうだねー」
「ピスタチオは?おすすめやねんて。ほら、書いてある」
「アホ、侑士。見てみぃ、ピスタチオは値段がちゃうねん。アイスにこんな金払えるかい!!」
「140円くらいあがるだけやん」
「その140円でポッキー買えるっちゅう話や」
「ポッキーて…(思考がジローよりになっとるやん)」
「俺はチョコレートとティラミスにしとくわ」
「甘ったるいのダブルなんて、よお食わんわ……お前、どないしてん?いつもならレモンとか、そっち系やろ」
「ぺ、別に。うまそうやん、チョコレート」
「ジローが好きそうなフレーバーやしなぁ」
「な、なに言うとん。そんなんちゃうし」
「ほぉ〜……ま、ええわ。で、ジローは決まったん?」

「ん〜、バニラのやつとね〜。あー、どうしよ」
「なにがええの?」
「ピスタチオのやつがいいけど、ちょっと高いC〜」
「好きなの頼めばええやん」
「う〜ん。でも、グレープフルーツも気になる」
「あ、あ、芥川」
「う?」
「俺、ピスタチオとティラミスやから、バニラとグレープフルーツにすればええやろ」
「味見させてくれんの?」
「す、好きなだけ食えや」
「まじまじ?わーい!!じゃ、シェアしよーよ」
(侑士、おい侑士。しぇあって…)
(半分ずつ一緒に食べよういうことや)
(一緒……一緒?!)
(『あーん』とかすればええやん)
(あ、あ、アホか。アーンて!!)

ーお前、ピスタチオに140円多く払うてありえへんちゃうんかい。
いそいそとピスタチオとティラミスフレーバーを頼む謙也をジトっと見つめる侑士君でした。
そんな大阪旅行@あべのハルカスの1階、ジェラート屋さん。なーんちゃって。







☆慈郎くんが侑士くんの里帰りについていったならB★
「なんでハルカスにきて展望台登らんの…」
「謙也、おまえココができたとき『1500円高すぎや、登らんで!』言うとったやん」
「アホか侑士。日本一の高層ビルやで?横浜のランドマーク抜いて大阪が一番やねんで?そりゃ登らなアカンやろ」
「…そんでまだ登ってないんか?お前んとこの高校のすぐ近くやのに」
「今日のためにとっといたに決まっとるやろ!!」
「残念やなぁ」
「なぁ、芥川、高いところ苦手なん?」
「別に平気やで。学校の屋上でしょっちゅう昼寝するし、スカイダイビングもはしゃいどったし」
「じゃあなんで展望台行かないC〜やねん!?」
「仰山並んでるからやろ。それに、ハルカスより通天閣の方に行きたい言うてたしなぁ」
「それを先に言えや!ハルカス来る意味ないやん」
「別にええやろ。四天王寺行ってみたい言うとったし」
「芥川、寺が好きなんか?」
「近所の神社の境内でよ〜寝てるで。寺も、たまに行っとるみたいやし」
「ほ、ほな、京都とか、さ、さ、誘ったら、来るやろか」
「どもりすぎや。行くんちゃうん?ちょうど紫陽花の時季や。ジロー、そういうの好きやで」
「せやから四天王寺でもずっと紫陽花みとったんか」
「亀もじーっと見てたけどな」
「関西は社寺仏閣のオンパレードや。好きなところどこでも付き合うたる!」
「……それを俺に言ってどないすんねん」
「くっ…」
「そこで寝とるヤツに言うたれ」
「…それが言えればお前抜きでハルカス来とるっちゅう話や」
「とりあえずそこの寝とるヤツ、起こしたれや。それとも通天閣までおぶってくか?」
「お、おぶるて」
「あーでもジロー、気ぃ許してないヤツやと起きるから、謙也にはまだ無理かもしれへん」
「何言うとんねん。白石にも財前にもおぶられとったやんか」
「なら謙也、やってみ」
「…起きたらどないするん」
「まだまだっちゅうことやな」

―ジェラート屋さんで寝こけるジローくんをしげしげと眺め、トライするのかしないのか。
謙也くんに試練が課されようとしていた。
そんな大阪の一日、なんちゃって。







☆慈郎くんが侑士くんの里帰りについていったならC★
「………」
「何を落ち込んどるん?うっとおしい」
「……お前にこの気持ちがわかるんか、侑士」
「ジローが起きたのがそんなにショックなんか?」
「うっさいわ」
「ええやんけ、ここまでおぶる方が大変やで」
「抱き上げた瞬間起きるて、どないやねん。なかなか起きへんのちゃうんかい」
「いつもなら何かでつらんと起きんのやけどなぁ」
「つる?」
「ポッキーとか、跡部とか、丸井とか」
「お菓子はともかく、あと二つは何やねん?!」
「テニスちらつかせたら物凄い勢いで覚醒して、飛び起きるで。跡部と丸井と打ち合うの大好きやし」
「ほな今後、それで起こせばええんか」
「嘘で起こしたら、後で酷いめにあうで」
「は?」
「ま、やってみたらええわ」

―『ジローは気を許してるヤツなら、おんぶしても中々起きない』
ドキドキしながら背中におぶろうと触れたら一瞬で起きてしまい、ガクンと肩を落とした謙也くん。
ショックを受けながらも通天閣へ移動した模様。そんな大阪の一日、なんちゃって。







☆慈郎くんが侑士くんの里帰りについていったならD★
「って何で通天閣、登らんの!?」
「さぁ、外観みたら満足したんちゃうん?」
「アホか!!ビリケンさんにちゃんと神社で御参りせんと、どこで御参りすんねん!」
「四天王寺でやったからええやろ」
「侑士、お前本気でソレ言っとんの?」
「別にええやんか。お前も『今どき通天閣のぼるなんてよぉせん』言うとったやん」
「大阪人ならハルカスより通天閣やっちゅーねん」
「ランドマークタワーより上やて自慢してたん、どこの誰や?謙也」
「それはっ……客観的事実やん」
「高い言うても東京は今やスカイツリーがあんねんで?」
「くっ……テレビ塔とビルはちゃうやん。同じ土台に乗せたらアカンやろ」
「『展望台』言うたらどっちも一緒やろ」
「別モンや!スカイツリーなんて上までずっと商業ビルなわけやないし」
「ハルカスかて、下はただの阪急やん」
「近鉄や!!」
「デパートが入ってて、高さのカサ増ししとるだけやろ」
「お前、東京に魂まで売ったんか」
「…何やねん」
「ハルカスやで?阿倍野にどエライ高さの商業ビルで、日本一の高さやねんで??」
「……」
「大阪人皆が誇りに思うべき日本一のビルやのに、侑士、お前は何を言うとんのや」
「…お前かて何を言うとるん。だいたい、ハルカスの展望台が高すぎるて文句言ってたん、誰や」
「お前っ、そ、それは大阪人皆が思とることやんか。1500円なんてボッタクリやで?」
「せやろ。そんなモンやで」
「そ、そんでもスカイツリーに比べれば可愛いモンやんか」
「はぁ?」
「スカイツリーは3000円やったか?考えられへん。高すぎや。誰が登るん?庶民には無理やろ。どーでもええ金持ちしか登られへん。それに比べればハルカスは半額やし、まだマシな方や」
「ハルカスとスカイツリーは別モンちゃうんかい」


―通天閣に行きたいという芥川くんを連れて、天王寺から移動してきたものの肝心の彼はタワーに登らなくてもいいらしい。
地下のグリコやでキャッキャお菓子をチェックし、チョコボールを眺めては満足したようで、『おなかすいたC』で早くも地上に出た四天宝寺生と氷帝生たち。
そんな大阪の一日、なんちゃって。







☆慈郎くんが侑士くんの里帰りについていったならE★
「おなかすいた〜」
「芥川クン、何か食いたいのあるんか?」
「そだな〜この辺ってなにがおいしいの?」
「せやなぁ、新世界言うたら、やっぱり串揚げ系やんな」
「お店いっぱいあるね〜」
「どこもそこそこ旨いっスわ」
「白石と財前は、このあたりでよくいくお店あるの?」
「俺はこの辺より、家の近所の店に行くからよーわからん」
「俺は何回か来ましたけど、たいして変わらん。どこも似たようなモンや」
「ふーん。どこもおいしーってこと?」
「ま、そういうことやな。メニューも値段も似たり寄ったりやし。財前はどこでもええんか?」
「どこも一緒や。それとも移動して部長んちの近所いきます?」
「俺はそれでもええけど、今から移動となると電車で10分、乗り換えて―」
「芥川サン、おなかすいたんやろ?待てるん?」
「あんまり待てない〜」
「それならやっぱりこの辺で店入ろか。ええな?財前」
「はぁ。けどアンタ、粉モンも食いたいんやろ?」
「そうなん?ほな串揚げよりお好みの方がええかな?」
「串揚げもおいしそーだし、もうおなかすいたからこの辺がいいな〜」
「それやったら軽く食べて、後は別んとこでたこ焼きでもお好みでも食えばええんちゃいます?」
「そうしよか。侑士クンと謙也もソレで―って、あの二人何しとるん?」
「まだ通天閣の入り口にいるC〜。なんだろ、登りたいのかなぁ」
「放っといてええやろ。先行きましょ」
「呼んでくる?」
「侑士クン、うどん食いたい言うてたから二人で別の店入るかもしれんなぁ。一応声かけとくか」
「店入って連絡いれればええねん。そしたら合流するか他んとこ行くかするやろ」

(…芥川クンがこっちにいて、昼飯別んトコ入る思うか?)
(思わん。どうせついてくるでしょうけど、あそこまで呼びに行くのめんどいっス)
(なんでまだ通天閣の下におるん?何してんねや、謙也)
(侑士サンはとばっちりですね。ホンマ、しょーもない先輩や)
(アイツ芥川クンとハルカスの展望台登る気やったしなぁ)
(芥川サンがハルカスも通天閣も登らんでええ言うから、仕方ないやん)
(けどさっき、スカイビルの話したら登ってみたい言うとったで)
(梅田の?空中庭園っスか?)
(展望台いうよりもあそこ形が独特やん?見てみたいねんて)
(ほな昼飯後に梅田行きます?)

―昼飯どころを探して新世界を歩き回る白石くんと財前くん、間に挟まれた芥川くん。
先ほどまで一緒にいたはずの忍足侑士・謙也の二人は何故か通天閣入り口で口論……なのか、何なのか、謙也くんが一方的に侑士くんに詰め寄っているようにも見えるが。
ひとまず適当に店入りましょと財前に促されるまま、白石と芥川は近場の賑わっているお店に入ることにしたらしい。
そんな大阪の一日、なんちゃって。








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@がどこかへいきました  >え。
たぶん、2014年5月〜6月頃にやっていた即興だったような。
なぜUPしていなかったのかしら―って、そんなUPしてない即興なんて多分ごろごろありますが、これはたまたまログが出てきましたのでー(2015.7)
…って、全部ではないうえに、確か最後のほうで、サッカーW杯がはじまってそっちの即興に切り替えたので、なんとも微妙に終わってるんだかないんだかな即興…?
ま、いいか〜。

ただ、ワタクシがハルカスでアイスたべて展望台へのぼらなかった、、、
という話なだけなのですが、大阪という地ですので慈郎くんになぞってもらいました。
そしてそのまま、2015年梅雨・白石くんの土曜日即興でも繰り返すという。
(アイス食べて展望台にのぼらないハルカス…)

[ 9/22 ]




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