2015.春の花


1.桜満開:切原赤也

「氷帝前の沿道の桜並木は有名だけど、立海も凄いねぇ」
「校内にも大っっっきな桜の木があるんスよ」
「へぇ〜。テニスコートの傍の木?」
「いや、アレよりもっとデカイ。旧校舎の裏にあるんです」
「旧校舎か〜。そういや行ったことないなぁ」
「行ってみます?」
「う?これから?」
「天気いいし。うちは今日オフだけど、やってる部活もあるし」
「赤也はいいけど、オレ、部外者だよ?」
「問題ねーっす。しょっちゅう練習見に来てんじゃん。ソレと一緒っしょ」
「そんなもん?」
「氷帝と違ってうちそんなに厳しくねーし」
「うちもそこまで厳しいワケじゃ」
「めっちゃセキュリティ厳しいッスよ。校門に警備のオッサンいるし」
「守衛のおじさんね」
「気軽に偵察できる雰囲気じゃねーしなぁ」
「よく潜り込んで来るの、誰でしたっけ?」
「毎回オッサンのとこでカードに名前書いてるっつーに」
「おじさんが『赤也くんの字は中々読めない』って言ってたよ」
「俺とオッサンはツーカーなの。顔パスなんだからそろそろカード記入不要でもよくねぇ?」
「生徒と関係者以外は書かなきゃいけないルールだからしょーがないねぇ」
「ここら辺じゃ氷帝だけッスよ、そういうの。ま、立海はへーきだから、行きましょ」
「んー、じゃ、ドーナツはテイクアウトして、桜の下で食べよっか」
「おー、さんせー。ベンチあるし、ちょーどいいッス」

―赤也くんとジローさん。とある日曜日に二人、湘南のほど近くをぶらぶら中。
立海大近所で女子学生に大人気のドーナツ屋さんでテイクアウト。ついでに隣のコーヒーショップでホットドリンクも買っちゃったりして。
二人の春は、立海の大きな桜の下でのティータイム。
そんな3月29日、満開の桜の花びら舞う中。







2.雨降って、桜散る散る:丸井ブン太

「なー、金曜しかチャンスねぇし」
「なぁと言われても」
「週末雨だろ〜?せっかく今満開なのに、散る!」
「まぁ、仕方ないよね。雨なら」
「だぁから〜、金曜!ラストチャンス」
「花見は日曜でしょ?」
「予報が雨だっつーの。金曜はふらないからさ、金曜に変更しよ?」
「ダメ。金曜は講義あるもん。丸井くんだって、夕方まで学校でしょ」
「何とでもなる」
「オレはどうにもならないよ〜。金曜の講義は参加しないと後で怖いC〜」
「なんだよ〜」
「すっげぇ厳しい教授だもん。一回でも欠席したら大変って先輩たちもみ〜んな言うし」
「う〜。じゃあ、夜は?」
「よる?」
「弁当作るからさ。夜桜」
「どこで見るのさ。あんまり遠いとこだとヤダよ〜。夜はまだ寒いし」
「なんだよ〜」
「…じゃあさ、これから中目黒、行く?」
「なかめ?」
「ライトアップしてるでしょ。夜桜、ちょっと観にいってみる?」
「あー、そういやテレビでやってたな」
「近いしさ。夜桜みて、そんで日曜雨じゃなかったらお弁当つくって、お花見いこ?」
「ん〜」
「降らないかもしれないし、降ったらふったで家でまったりしようよ」
「ん〜……わかった」
「よし、じゃ、移動しよっか」
「ナカメ?」
「うん。電車一本だし、コーヒーショップでテイクアウトして、持ってこ?」
「おう。ついでにセブンイ●ブン寄って、肉マンとピザマン、アメリカンドック、ドーナツ、おでんも―」
「あー…ハイハイ」

―丸井くんと慈郎くん。とある水曜日に二人、同居中のマンションに戻る途中。
夜の桜を観にいくことになり、電車で移動。二人の春は、中目黒のライトアップされた川沿いの桜の下。
そんな4月1日、例年より早い春の訪れを感じる、あたたかい陽気の日。







3.しだれ桜と京の夜:白石蔵ノ介

「御所、行かん?」」
「ごしょ?」
「桜の名所やねん。有名スポット」
「京都の?」
「他にも色々あるけど、今は予約なしで入れる時季」
「あ、そっか。宮内庁管轄は事前予約制だっけ」
「行ったことない?」
「御所は初めてだ〜」
「ほな、桜見物にゴー!」
「Go〜!」
「んで、夜は高台寺」
「こうだいじ……清水寺とか、そっちの方?」
「桜の季節は、夜にライトアップしてて」
「へぇ〜、それも京都の春の風物詩?」
「そんなモン」
「行くー!」
「よし、ほな移動」
「いどう〜♪」

―大阪から電車で1本、うららかな春の陽気に誘われて、やってきました京都入り。
そんなに詳しくないけど東京の君より知っています、とガイドをかって出た白石くん。
京の桜見物スタート、初めに御所の見事なしだれ桜を観にいくことに。
そんな4月某日、初めて春の京都を訪れた芥川クンでした。







4.春の味、サクラ味:向日岳人

「なんでどこもかしこも桜味なんだろうなー」
「春だしねぇ〜」
「桜ラテって何味だよっての」
「桜の味」
「だから、その桜の味ってのは…何か?桜餅?」
「まぁ、そういうことでしょ。塩味?」
「ンな飲みもン、求めてねーっての」
「けど毎年出るんだし、人気フレーバーなんじゃないの?」
「他に無いもんかね〜、春のフレーバー」
「といいつつ、岳人、毎年飲んでるじゃん」
「…しつこく毎年出してるから、今年こそは美味いのかと思うからだろ」
「毎年おんなじこと言ってるC〜」
「変わってねーんだよ、味が!なんだよこの微妙な味は」
「桜餅、桜餡のどら焼き、和菓子、桜ロール、桜プリン」
「……なんだよ」
「岳人、桜味好きだよね」
「誰が!」
「ファミレスで必ず新作の桜スイーツ頼むし」
「別に、ただ『新作』だから頼んだだけだし」
「へぇ〜。忍足の大阪土産の大福も、色々種類あったのに桜餡選んだよね〜」
「……」
「そっかそっか。大好きだからこそのダメ出しってコトね」
「ちがうっての」
「はいはい。じゃ、コーヒーショップ行く?」
「はぁ?」
「駅前のとこ。先週から桜ラテ出だしたから」
「……」
「今年こそ、美味しいかもしんないんデショ?」
「……まぁな」
「んじゃ、今年の出来をチェックしに行こーっか」
「…おう」
「岳人は桜ラテね。オレは〜アーモンドミルクラテにしよーっと」
「お前は桜じゃねーのかよ」
「桜味ってよくわかんねーもん。塩味?みたいだしさー。桜餅以外はパース!」
「おい!」

―0歳からの幼馴染でお隣同士な二人、本日の話題は春のフレーバーについて。
『好き』とは言わないものの、何だかんだで桜味を試してしまう岳人くん。
そして、あんま好きじゃないんだよねーと言ってしまうジローくんなのでした。
そんな4月初旬、学校帰り、肩を並べて歩く商店街までの道のり。







5.白薔薇の人:不二周助

「はい、プレゼント」
「わっ、…っと、ありがと」
「あー重かった」
「すっげぇゴージャスなんだけど、どったの?」
「秋の新作ジュエリーのデザインコンペ、見事勝ち取ったお祝い」
「あ〜、アレね」
「まぁ、芥川のデザインが断トツだったし、勝敗はわかりきってはいたけど」
「えへへ、アレはオレも一番気に入ってるヤツだから、うれC〜」
「うちの会社の皆も、芥川とまた仕事が出来て喜んでますから」
「今回もよろしく〜…って、それでこのお花?」
「手ぶらも何だし、食べ物関連は貰いまくってるでしょ?芥川んトコのボスが、目の保養がほしいって言ってたからね」
「社長ってば……それにしても、すっごいボリュームというか、高そ…」
「はは、母さんの親友がフラワーショップやっててね。格安なうえすっごくサービスしてくれたから」
「秋のショーでメインジュエリーを担当するデザイナーへ、的な経費?」
「まさか。これは僕個人のお祝い」
「…だよねぇ」
「色々な薔薇があったんだけど、これが一番目を引いたからかな」
「不二が持ってると、すっっっごく似合う」
「そう?」
「うん。赤より白って感じ」
「じゃあ今度プレゼントするときは、赤薔薇にしようか」
「…それはそれですっごく似合いそうだけど」
「僕はどうでもいいんだよ。はい、受け取って」
「はーい。ありがと〜…って、重っ!」
「言ったでしょ。重かった、って」
「何本あるの、これ…大きいし、重いし」
「さて、何本だったかな。あるだけ貰ったから」
「ええと、これで10本くらいだから、いち、にー、さん…なな、はち……え、100本超え…?」
「じゃあ、レストラン移動しようか。そろそろ予約時間だし」
「お花…」
「大丈夫。大きな花束持ち込むって言ってあるから」
「…レストラン側も想定外な大きさだど思うけど」
「部屋に少し飾って、残りを事務所にもって行けばいい」
「社長、全部寄越せって言いそうだC〜」
「リビングのチューリップ、そろそろ萎れてるでしょ」
「んー」
「今夜、部屋お邪魔するよ」
「へ?」

―不二くんの会社関連のお仕事を行うことになった慈郎くん。
興味あることは何でもやる、という自由なデザイン事務所でマルチな才能を発揮しているJIRO AKUTAGAWAは、今大注目の新鋭デザイナー。
食後は慈郎くんのお宅にお邪魔して、萎れかけのチューリップから白薔薇に、部屋のお花を替えにきてくれるそうです。
そんな4月中旬、社会人な二人の夜のお話。









6.赤薔薇の人:跡部景吾

「跡部、どしたの?これ」
「誰かさんの妹から『遠足のお土産』を貰ったんでな」
「あー……そういや『けいごくんにお土産渡す』って言ってたっけ。飾ってくれてるんだ?ありがと」
「ふっ…一輪の花、というのがたまにはいいだろ」
「確かに。珍しいよね。跡部の部屋に一輪挿しって」
「選ぶ花もわかってるじゃねぇか」
「赤いバラ?」
「『けいごくんへのお土産、お花』って、家まで持ってきたぞ」
「確かに植物園行ってたけど、お花渡してたのか……って、いつの間に。てういか跡部んち、すっごいバラ園あるのに」
「うちの薔薇もいいが、こうやって純粋な子供に貰う花は、特別なモノだろ」
「純粋な子供って……うちの妹?」
「きらきらしたお前そっくりな目で見上げられちゃあな」
「……それで、妹はピンクのチューリップ抱えて帰ってきた、というワケね」
「わざわざ一人でここまで来たからな。バラ園よりチューリップをじっと見てたから、少し持たせた」
「少しって量じゃないよ、あれ。両手いっぱいに抱えて戻ってきたC〜」
「まぁ、俺様からのプレゼントだ」
「それに、家まで送ってくれてありがとね」
「一人で帰らせるわけねぇだろ。次来るときも、連絡寄越すよう言っといたからお前からも言い聞かせろよ?」
「は〜い」

―ある日、慈郎くんの妹は両手いっぱいのピンクのチューリップを抱えて帰宅しました。
お母さんには話したようですがお兄さんに教えてくれず『遠足で植物園に行った』というので、それでかな?
と思っていたら、仲良しの跡部くん宅に、ゴージャスな邸宅には珍しい、可憐な一輪挿しが。
そこで出てきた妹の名と、景吾くんの自室から見える一面のチューリップ、のとある区画の花が切り取られていることに全てを把握。
以前はチューリップなんて跡部邸のお庭に無かったはずなのに、新たに加わっていたようです。曰く、誰かさんが好きな花だから、だそうで。
そう、慈郎くんにとって春のお花といえば、桜でもスミレでもなく、チューリップなのです。







7.スミレ咲く、春:越前リョーマ

「オバさんが何だって?」
「…春のお花、の話デショ?」
「スミレ?花の名前かもしんないけど、スミレって言われるとオバさんしか出てこないし」
「竜崎先生ね。今も青学中等部でテニス部顧問してるらしーよ」
「…もう結構な年なんじゃ」
「まだまだ現役だって。うちのタローちゃんが言ってた」
「そっちの顧問もまだ現役?」
「ウチの榊先生は半分道楽みたいなモンだしさ…」
「ふーん。で、この花が『菫』?」
「そ。鉢植えで貰ったから、越前ちの庭に植えちゃおうかと思って」
「なんでうち…」
「まぁまぁ。植えとくから、お水だけやってね」
「…いいけど。母さんいるし。でも、スミレって紫じゃないの?」
「そういやこれ、青が強いね〜」
「春の花、ねぇ」
「なんかの歌詞にもあるじゃん。スミレのはーなーって」
「……そういやアンタ、この前その舞台みにいってたんだっけ」
「忍足が観劇好きでさー、見るために地元帰ることもあるんだって」
「へぇ、忙しいのにね」
「そんで、東京劇場のペアチケットのすんごくいい席ゲットしたから、隣に座れーって言われた」
「で、行ったの?てういかあそこって女の人ばっかじゃないの?」
「んー、忍足が言うにはそうでも無いみたいだけど。でも、女の人ばっかだったなー」
「そこにアンタと忍足サン、ね。浮きまくり?」
「すんごく前の席だったしね…おじさんたちは何人かいたけど、俺らみたいな若い人いなかったから浮きまくり」
「ふーん。楽しかった?」
「キラキラしてた」

―そりゃ、アンタの方でしょ。
目を輝かせてスターのキラキラ衣装と豪華な舞台を語る慈郎くんを見つつ、そのキラキラした瞳に釘付けになるリョーマくん。
関西メガネは数年前から観劇に目覚め、医師の激務の合間をぬって東京、関西、と往復し舞台を観にいくそうです。
幕間の休憩中に、贔屓の役者さんについて延々と語る忍足くんの熱い言葉を聞き流していた慈郎くん。
あまりにシツコイため『うるさいC〜』を炸裂させ、夕飯は銀座の高級すし屋でたらふくご馳走させたそうな。







8.カーネーションを、お任せで:幸村精市

「毎度どうも。今年はカーネーション?珍しいね」
「バラ、ユリ、蘭、で毎年派手だったもんね〜。ま、どれも喜んでくれたんだけど」
「てっきり今年も花束にするかと思ったよ」
「基本に戻って、オーソドックスなものにしようかと」
「それで、カーネーション?」
「うん。まぁ、色は赤よりピンクの方が柔らかい印象だから、そっちにする」
「オーケイ。じゃあこのピンク色のオペラを中心に…寄せ植えにしようか?それとも一色?」
「寄せ植え?」
「いくつか選んで、一つの鉢にまとめる感じかな」
「あー、ここにあるようなヤツ?」
「そ。これは春の花でカラフルにまとめたやつだけどね」
「んー、そうだな〜。いろいろあるのも可愛いねー」
「カーネーションが大きめだから、寄せ植えもサイズ的に大きめにはなるかな」
「じゃ、寄せ植えでお願いできる?ええと、幸村せんせーのアレンジ料は」
「あはは、そこは個人的な友人価格で、サービスするよ」
「まじまじ?」
「材料費だけってことで」
「えー、でも花代もお店で売ってるヤツよりだいぶ安くしてくれてるのに」
「店の内装、小物類のインテリア…と、隅々までお世話になってるの、こっちの方だからね」
「いやいや、うちの仕事でいっつも綺麗にお花やってくれるし。中々予約が取れない幸村センセーのアレンジメントなのに、忙しいなかウチを優先してくれるっしょ」
「いやいや、そっちこそ」

―今年の母の日は何にしようかと立ち寄ったのは、今や第一線で活躍するフラワーアーティストの友人のもと。
毎年彼に花束をアレンジメントしてもらっていたけれど、今年はカーネーションの鉢にしようと決めました。
デザイン事務所勤務の芥川クンは、幸村くんのフラワーショップの複数店舗の内装を手がけております。
また、一緒に組んで飲食店や小売店の内装やディスプレイを行うこともある、仕事で深いお付き合いのある相手。
もちろん、学生時代から知っているということでプライベートでも交流のある、良きお友達関係なのだとか。






9.君はタンポポ:忍足謙也

「え、なんでタンポポ?」
「まっキンキンの頭しとるやん」
「黄色い髪だからオレがタンポポみたいだっていうなら、お互いさまでしょ」
「俺のはそこまで明るい金髪ちゃうし」
「そっちのほうが色素薄い……ていうかその色、ヤバイんじゃない?」
「ヤバい?」
「ブリーチしすぎで色素落ちまくり。生え際、髪の毛ほっそいよ」
「嘘やん!?」
「ほんまほんま」
「忍足家の家系はハゲちゃうで?」
「そういやウチの忍足は黒髪もっさもさだもんね」
「親父も黒々して、じーさんもまだハゲてない!」
「栄えある1人目になるんじゃない?若ハゲ」
「不吉なこと言わんとって……って、お前もずっと染めてるやん」
「オレは毛根逞しいから大丈夫なの。それに、元々色素薄いから、そんなに色いれてねーもん」
「そうなん?」
「母ちゃんがハーフだから。兄ちゃんも妹も、全員地毛はアッシュブラウン系だし」
「何でタンポポみたいな髪にするん?」
「だから何でタンポポなんだよ」
「タンポポやん。髪もやけど、綿毛ふわーって。どこ飛んでくかわかれへん」
「なんだそれ」
「行動が予測できんし、捕まえようとしても逃げる。フワフワしよん」
「……捕まえたいワケ?」
「そろそろ本気出してみようかと」
「ほ〜。いったいどういう心境なんでしょうかねぇ」
「ええかげんにかわさんと、受け止めて?」
「えー?」
「本気やねん」
「んー。友情のために諦めるんじゃなかったっけ?」
「そう思ったし、お前にもそう宣言したけど、よくよく考えてみたらおかしいやん」
「おかしい?」
「何で俺が白石のために諦めなアカンねん」
「それが麗しき友情なんでしょ?」
「お前らがくっつくならと思って、泣く泣く身を引いたっちゅう話や」
「引けよ」
「くっつかないなら、白石はフラれた言うことやろ?なら俺、トライしてみようかと」
「別にフッてねーし。ていうか元々何もないし」
「(無視)ほら、俺はお買い得なオトコやで?そりゃ研修医のうちは薄給で激務やけど、行く行くは実家の病院を継いで―」
「あーはいはい。そろそろ現実見ようね」
「何やねん」
「大学で可愛い彼女見つけて、純愛を育みなよ」
「今のご時世、ジェンダーなんて些細なことっちゅう話や」
「日本じゃまだまだでしょ。ったく、相変わらず頭に花咲いてるし…」

―忍足謙也、大学生。好きな子を前にすると、顔を真赤にしてシドロモドロになっていた高校時代とはおさらば。
想いを隠さない親友のように堂々と出来ず、いつも出遅れていて、そんな自分に嫌気が差していたけれど心を入れ替えました。
これから覚悟しておけと思い人に告げると、のらりくらりとかわされて、一筋縄ではいかないと実感。けれど、まったく可能性0とも思えない、根拠の無い自信を少し感じています。
きっぱり断らない、拒否しない君は、どこか『思わせぶり』で、やっぱりタンポポのよう。
@花言葉









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2015.4月初旬にトップ頁でUPしていた春のお花に関する即興話

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