樺ちゃんHappy BirthDay！2014
>>> 1st...Ryo.Shishido
「ったく、時間過ぎてるのにまだ来ねぇのかよ、アイツ…。
あ、樺地。ジロー見なかったか？
途中まで一緒に来たんだけどよ、あいつ忘れモンしたから一人で家に戻ったはいいけど、また来ねぇ。
餅つきが終わる16時頃には着くって連絡きて以降、メールの返事もねぇし。
もう16時なのに、相変わらずどこかで寝こけてんのか…連絡きてねーか？」
「ジロー先輩は……多分、駅前のコンビニに寄っているんだと思います」
「立ち読みか。そういやアイツの買ってる雑誌の発売日だったな。
てかどうせ買うんだから、立ち読みしてんじゃねーっての。まじ激ダサだな」
「迎えに…行ってき…ます」
「あー、いや、いい。ひとっ走り行ってくるから、先に始めといてくれ。駅前のコンビニならそう時間もかかんねぇしな」
「…ウス」
>>> 2nd...Gakuto.Mukahi
「樺地、亮見なかったか？
ジローに電話するって外出たきり戻ってこねぇし、庭にもいねぇし。
てういかジローって来たか？
アイツ、すぐそこの駅まで一緒に来たのに、大事なモン忘れたからって家に戻ってから連絡とれねーんだ。
餅つきも終わったしなー。何にするか聞きてぇんだけど、返信ねーしよ。
きな粉か、あんこか、砂糖醤油か、ずんだ餅か、雑煮か……つーか、すんげぇバリエーション豊富だな。
さすが跡部ん家っつーか、跡部ん家のシェフっつーか、ミカエルさんっつーか」
「…宍戸先輩は―」
「まー、亮はいいや。どうせどっかで電話かけてんだろ。ていうかジローだ。
クソクソ、アイツ、どこ行ってんだ。餅はどーすんだ！」
「ジロー先輩…は…多分、駅前のコンビニに寄ってから途中、鯛焼き買ってバス停のベンチにいる…かも、しれません」
「駅から5分くらいのとこの鯛焼き屋？あー、アイツあそこの鯛焼き好きだし、ありえるな。んでもってベンチで食ってそのまま寝てるか…」
「自分が、見てきま…」
「ったく、しゃーねぇなぁ。ちょっと行ってくるから、皆に言っといてくれ。すぐ戻るから」
「あ………ウス」
>>> 3rd...Wakashi.Hiyoshi
「宍戸さんも向日さんも揃っていない……まったく、あの三人はどうなってるんだ。
芥川先輩だけ来て無かったはずなのに、何で宍戸さんと向日さんもいないんだか。
あぁ、樺地。先輩が3人行方不明で跡部さんが探してるんだが、何か知らないか？
餅つきの時は向日さんが率先してて、宍戸さんもいたのに、二人ともどこか行ったらしい。
向日さんが、芥川先輩の餅をどうするか確認してくると言って部屋を出ていったんだけどな」
「向日先輩と、宍戸先輩は……ジロー先輩を…」
「とりあえず餅をどうするか跡部さんが気にしているんだけど、芥川先輩と連絡とれるか？」
「ジロー…先輩…は、きっと餅無しの雑煮汁に、きなこ（餅ひとつ）と、あべかわ（餅ひとつ）にする…かと」
「？あの人なら餡子も選びそうだけど」
「餡子は…ここにくる間、鯛焼き買ってる…かも…しれない」
「あー……鯛焼きはいつも餡子だな、そういえば。そうか、寄り道してるのか、芥川先輩は。で、宍戸さんと向日さんは迎えにでも行ったか？
まったく、世話のやける人だ。まぁいい。跡部さんには言っておく。樺地も、中入れよ」
「…ウス」
>>> 4th...Chotaro.Otori
「樺地、どうしたの？もう始めるって跡部先輩が。
そろそろ中入ったほうがいいよ。お餅もどうするかミカエルさんが聞きにきてるんだけど。
ジロー先輩、きた？」
「ジロー…先輩、と…宍戸先輩、向日先輩が……まだ、です」
「宍戸さんも？！さっきまでいたのに。あぁ、ジロー先輩、迎えに行っちゃった？向日さんもか。
どこか寄り道してるのかな。ちょっと宍戸さんに連絡してみるよ」
「駅前のコンビニか、鯛焼き……か、途中で鯛焼きよりアイスが食べたくなって、アイスショップに行ったかも……しれま…せん」
「あー……ってことは、宍戸さんがコンビニで、向日さんが鯛焼き屋さんにでも行った、とか？
でも、アイス屋さんって駅から見て、鯛焼きと間逆だよねぇ。ジロー先輩、あそこの鯛焼きがお気に入りだけど、アイスショップも結構好きだしなぁ。
どっちに行ったんだろ……アイス、可能性高い？」
「真冬でも…アイスよく食べる…から…」
「そっかぁ。……うん、ちょっと俺、アイスショップ見に行ってくる。もし入れ違いで戻ってきたら連絡よろしく」
「あ…多分、もうすぐ…戻って来―…………ウス」
>>> 5th...Yushi.Oshitari
「あれ？今の、鳳か？アイツまでジロー探索に行ったんか。
岳人から連絡あってな、もうすぐ鯛焼き屋に着くーって、何のことやねん。
ん？あぁ、ジローやろ。
宍戸も探しに行ったっちゅう話やん。まぁ、ジローなら大人しく待ってても来ない可能性あるしなぁ。
ほんで、鳳はどないしてん？
……アイス？
寒いのに好きやしなぁ、あいつは。そういや新年フレーバーでストロベリーチーズケーキて年末はしゃいでたなぁ。
アイス買うてイートインで食べながら寝た……てのが可能性高そうやんな」
「…ジロー先輩…今日…楽しみに……してた、ので…覚醒してる、とは思い…ます」
「寝てへんって？まー、そうかもな。樺地的には今、どのへんにいそうやと思う？」
他の可能性は無さそうか？コンビニ、鯛焼き、アイス、バス停のベンチ、…そんくらいか？」
「……そろそろ、こちらへ向かっている…かと。宍戸先輩たち…と…合流、してる…か、紀伊●屋か、成城●井に寄る…かも、しれま…せん。烏龍茶が…」
「あぁ、ジローの好きな凍頂ウーロンか。確かに高級スーパーにしか置いて無いな。どっちも近いから……よっしゃ、ちょっと成城●井行ってくる。
ミントタブレット買いに行こう思てたし、丁度ええわ。成城●井ならすぐそこやしな。先にアイツらが戻ってきても気にせんで、始めたって」
「あ………ウス」
>>> 6th...Haginosuke.Taki
「樺地、ここにいたの。跡部が探してるから、中に入ったら？
なんか、急に人数が少なくなったみたいだし。ジローは遅れてるとしても、他はどうしたんだか。
…え？
じゃあ、宍戸はコンビニで、岳人は鯛焼き屋。
鳳がアイス屋で忍足はスーパー？
見事にジローが行きそうな場所ではあるけど……どうしよう、もう少し待ってみようか。日吉と跡部、僕と樺地の4人しかいないしね」
「…もうすぐ…来ます、きっと」
「樺地がそう言うなら、そうだね。じゃあ、中入ろうか」
「…ウス」
「あ、宍戸と岳人から連絡きた。…無事、ジローと会えたみたいだね。
鳳も一緒、と。で、これから成城●井寄ってから来るって。
ということは、忍足とも合流するかな？」
「…はい」
「フフ。ジロー、お餅は『きなこと砂糖醤油で1こずつ、雑煮は餅無し』だって。さすが樺地だね」
「……ウス」
>>> 7th...Keigo.Atobe
「樺地、戻ったか。お前の餅は一種類ずつにしてある。いいだろ？足りなきゃ言え。
ジローがきっと一口寄越せとお前に言ってくるだろうから、多めにしてある。
あん？
きなこと砂糖醤油はジロー用に用意してあるから、一口云々言ってきても無視しとけよ。あまり甘やかすんじゃねぇ。
まったく、アイツはお前にばかり我侭放題だからな」
「…そんな…こと…ないです」
「ンなことあるんだよ。お前に甘えてばかりだ。少しは突き放すこともしろ」
「………ウス（跡部さんや先輩方の方が、ジロー先輩を……ウス）」
「ったく、寄り道ばっかしてんじゃねーよ。どうせ買うなら立ち読みすんなっつってるだろ」
「クソクソ、ジローめ。なんで鯛焼き屋にいねーんだよ。買ってたなら大人しくベンチで食ってろよ」
「でも、ちゃんとアイスショップにも寄ってましたね。鯛焼きからアイスって、逆方向ですけど」
「紀伊●屋より成城●井にピンときて、そっちにしてん。バッチリ正解やな」
「えへへ、おなかいっぱいだＣ」
「戻ってきたようだな」
「…ウス」
>>> 8th...Jiro.Akutagawa
「樺ちゃん！！ハッピーバースデー！！」
「！……ありがとう…ござい、ます」
「はい、プレゼント。ちゃんと用意してたのに、家に忘れちゃったよ〜。でもでも、取りに帰ったＣ！お餅大会も間に合って、セーフ！」
（間に合ってねぇよ。餅つき終わったし、ったく、激ダサだぜ）
（電車で寝なかっただけ奇跡的だな。さすがのアイツも、樺地の誕生日にまで寝こけるわけにはいかねーってか）
「ありがとうございます……ジロー、先輩」
「本当はもうちっと早く着く予定だったんだけど、ついコンビニ寄っちゃった」
「…駅前、ですか」
「うん。ちょうど雑誌の発売日で、ついつい立ち読みしちゃった」
（立ち読みした割にはちゃんと雑誌も買ってるところが不思議だよねぇ、ジロー先輩って）
（芥川先輩のことだ。どうせ読みきれなくて、途中で腕が疲れて買うことにしたんだろ）
「最後まで読もうとしたんだけど、読むの時間かかるし腕も疲れちゃうから、結局買っちった」
「……鯛焼き、行きました…？」
「寒いし〜、前通ったらすんごいイイにおいしたから、食べたくなっちゃってさ。クリームも捨てがたかったけど、やっぱりあんこだよね〜。
なのでお餅はあんこパス！きなこと砂糖醤油がいいけど、樺ちゃんがもう伝えてくれたんだってね！まじまじ、さっすが樺ちゃん！オレのこと、わかってるＣ〜」
「……ウス」
（さすが樺地やな。ジローのこと、熟知しとるやん。ジローのことは、樺地に聞け、か）
（どこにいるかはもちろんだけど、何が食べたいかもたいてい当てるしねぇ。やるねー）
「鯛焼き屋のおにーさんが熱いお茶もくれたんだ〜。そしたら温まっちゃってさ、アイス食べたくなって駅裏のお店に行ったら、新年フレーバーのストロベリーチーズケーキ出てて、こりゃ買うっきゃないっしょーってことでシングルカップお願いしたら、特別サービスでダブルにしてくれたんだよ〜！
まじラッキーだＣ！」
「…そこで、鳳…と？」
「うん！お店で食べてたら、オオトリが入ってきたんだよ。んで、一緒にここに来る途中で、コンビニで立ち読み中の宍戸発見！
ついでに鯛焼き屋さんの近くのバス停ベンチで、鯛焼き休憩中の岳人もはっけーん！」
（亮、お前……ジロー探しに行って、立ち読みしてたのかよ）
（…いや、その…つい、雑誌出てたモンで。……ていうか岳人、お前も！ジロー探しに行ったんじゃねーのかよ。鯛焼き休憩？）
（しょーがねぇだろ！いねーんだし。しかも鯛焼き屋の兄ちゃんが、ジローが鯛焼き食った後駅の方に戻って行ったって言うし。
どうせ鯛焼き屋の前通るから、バス停んとこで待ってた、と言え！）
「あとちょっとでここにつくところだったんだけど、飲み物買いたかったからスーパー寄っちゃった」
「…成●石井、ですね」
「うん！紀●国屋にしよっかなーと思ったんだけど、多数決で成●石井になった」
（多数決？そんなことしてたのか？お前と先輩たち）
（…というか、ただ単に宍戸さんと向日さんも俺も、どっちでも良かったからジロー先輩に合わせただけなんだけど）
「ドリンクコーナーに忍足がいて、びっくりしたよ〜。しかも、オレが買おうと思ってた凍頂ウーロン茶のペットボトル持ってるしさー」
「…ウス」
（さすがだねー、樺地）
（ナイスタイミングやったで。ジローのウーロン茶と、他のドリンク物色中にちょうど4人が来たからなぁ）
「ジロー…先輩……餅、食べれ…ます、か…？」
「うん？大丈夫だよー。おなか、ちょっといっぱいだけど、せっかく樺ちゃんたちがついてくれたんだもん。もっち食べるＣ！」
「…ウス」
「きなこと砂糖醤油は食べるー！！でも、枝豆餡のずんだも、他のヤツも美味しそう〜けど、全部食えねぇなー」
「……」
「樺ちゃんの、ちょっともらっていい？」
「どうぞ…」
「えへへ、ありがとー。樺ちゃん大好き！」
「………ウス」
（ほらみろ、ったく。樺地に甘えすぎだな、アイツは）
「おい、ジロー！」
「う？なに、あとべ」
「樺地のをそんなに食うんじゃねぇぞ。ちゃんとお前の用意してあるから、それを食べてからにしろ」
「えぇ〜？全部食べれないかもだし〜」
「ほら、食いきれない分寄越せ。半分は食えるな？」
「んー、たぶん」
「餅一個ずつだろ？食えねぇのか？」
「鯛焼きとアイス食べたー」
「餅、楽しみにしてただろーが。わかってるのに寄り道してんじゃねぇ」
「美味しそうだったんだもん。餅も食べるから！大丈夫だＣ」
「食えンのか？」
「がんばるよー」
「半分寄越すか？お前が大丈夫なら―」
「え、まじ？あとべ、半分食べてくれる？？」
「ったく、仕方ねぇな。よこせ」
「えへへ、まじまじありがと〜！！うっわぁ〜、やっぱりつきたてのお餅、ちょー美味しい！！」
「樺地、悪いがずんだ餅と他のもの、少しずつコイツに……いや、新しいのを持ってこさせるか」
「…大丈夫、です…これ、ジロー…先輩…に」
「悪いな」
「…ウス、どうぞ」
（ったく、誰が一番甘いんだかな。激ダサすぎるぜ）
（甘すぎて見てらんねーよ。クソクソ、跡部め。ジロー甘やかしやがって）
（平和やなぁ〜）
（ジロー先輩、珍しくよく食べてるね）
（樺地がついた餅だからだろ。全種類制覇するって昨日騒いでたし）
（…ていうか君達全員がジローに甘いんだけどね）
―新年早々やってきた樺地の誕生日は、跡部邸での餅つき大会でお祝いとなりました。
ジローくんのきな粉と砂糖醤油のお餅は、景吾くんが半分食べてくれた模様。
お礼にペットボトルの凍頂烏龍なんて飲んだことの無い坊ちゃまに一口あげて、『なかなか飲めるじゃねぇの』をいただきました。
ついでに一口ずつ他の餅も樺地にもらい、ジローくんは大満足しました。
（終わり） >>目次＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
樺ちゃん、Happy Birthday！！
アプ予定は無かったのですが、…というか書けたらいいなーくらいだったのですが時間的に無理だと諦めておりました。
（だって1/3から会社出社でしたゆえ）
が、1/3帰宅後に、やっぱり樺ちゃんはジローちゃんの大事な人だから！祝わねば！！
ということで、短編は無理でもいつもの会話文ならちゃちゃっと終わるかなーということで猛スピードでちゃちゃっと書き。
一人ずつは短いとはいえ全員入れたらちょっと時間かかって1/3に間に合わなかったワケですが。
しっかーし、1/4に日付かわってからアップということで、かろうじてセーフということにしますですー
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